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自分の頭で考えることとサッカーについて

今日は、僕が高校サッカーで出会ったある顧問のおかげで、サッカーだけでなく人生の見方が変わった話についてです。

僕は高校2年生の終わり頃、部活で新しい顧問に教わるようになりました。

その先生はサッカーの原理原則を分解して、サッカーというスポーツを根本から教えてくれました。

その指導によって、15年近くやってきた僕のサッカー観が変わりました。

正確に言うと、今までずっとやってきた”サッカー“はこういうスポーツなんだよ、ということを言語化して教えてもらい、サッカーの本質に触れたような感覚でした。ストンと体感的に腑に落ちた感覚を今でも覚えています。

この指導は今でも僕がサッカーを続けているとても大きな理由となっているのですが、それだけではありません。

サッカーという複雑なスポーツへの問いに対して論理的なアプローチを与えてくれた考え方は、僕の人生の考え方をも変えてくれたように感じています。

その教えはとてもシンプルなもので、「自分の頭で考える」ということです。

これは普段の生活のあらゆるものを、本質から論理的に考えるということに繋がったと思います。クリティカルシンキングにも近い考え方だと思います。

サッカーは、監督がどんなに頑張っても、フィールドに出てプレーするのは選手です。いくら完璧な戦術を監督が教えたとしても、それは机上の空論であって、選手は試合当日の相手や気候などの状況に柔軟に対応する必要があります。

つまり、監督が何を言おうが、選手が自分たちで頭を使って相手に勝つための戦い方を考える必要があります。

これは、人生に於いても似たことが言えると思います。

この頃、僕はサッカーもそうですが、受験勉強もしており、予備校に通っていました。予備校では、効率のいい受験の対策や勉強法教えてくれます。

そして僕は、言われたままの対策を受動的に勉強していたのですが、先生の指導によってそんな考え方も変わりました。

僕は、まず、そもそもなぜ受験勉強をしているのか、どんなことがしたくて大学に行くのか、そのためにどんな勉強をするのか、この勉強法は本当に最適か、勉強が暗記の作業になってないか、暗記するだけでなく本質から理解しているか、など様々なことを考える癖がつくようになりました。

このおかげで勉強の定着度も上がったと思いますし、普段の生活も能動的になり楽しくなった気がします。

この先生はよく「考えろ」と言っていました。

これはやはりサッカーに限らないことだと思います。今の世の中、情報があふれていて、全てをそのまま受け入れていては大変で、「自分はどう捉えるのか」を考える必要があるかと思います。

この先生にはとても感謝しています。

そして、その先生は僕が3年生に上がるタイミングで異動になってしまったのですが、最後にある言葉を僕達に残してくれました。考えることは辞めないでください。

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