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『TENET』の雑感

この映画は、僕が見た中で一番難しく感じました。その理由は、この映画のテーマにあります。この映画のテーマは「時間の逆行」です。タイムトラベル?と思う人もいるかもしれません。しかしこれは、タイムトラベルとはちょっと違ったものなのです。タイムトラベルは、20年を10秒で遡るのに対し、「時間の逆行」だと、20年を20年で遡るのです。簡単にいうと「時間の逆行」は「逆再生」なのです。この映画の世界では、順行している時間と逆行している時間が存在していて、それらが入り乱れたアクションシーンはとても混乱します。それと同時に、とてもスケールが大きく、飛行機が建物に衝突するシーンがあるのですが、そこではCGではなく、実際の飛行機を使って撮影してるのです! ここまで聞いて、頭が痛くなる人もいるかもしれません。大丈夫です。僕もです。また、この映画では、伏線がたくさんはられており、それらを見つけるのも楽しみの一つです。

気になるフレーズ『What’s happened, happened.』

「What’s happened, happened.」これは、「起こったことは仕方がない」という意味です。この映画の中では、過去(すでに起こったこと)は変えることができないのだから、この先どうするかを考えよう、という意味で使われてました。

◉監督:クリストファー・ノーラン ◉出演:ジョン・デイビッド・ワシントン, ロバート・パティンソン, エリザベス・デビッキ, ケネス・ブラナー ◉販売元:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント ◉公開日:2020/9/3

「TENET」の概要

ウクライナのオペラハウスにてテロが起きた。そこでのテロリストとの戦闘の時に「主人公『名も無き男』」は不思議な光景を目撃する。壁の弾痕から、弾丸が敵の体を貫いて銃口に戻ったのだ。のちに主人公は、それは逆行する弾丸だったということを知り、アルゴリズムという、人類滅亡の引き金となる装置の存在を知る。その弾丸の製造元から、インドの武器商人が関与していると疑った「主人公」は、その武器商人を襲い、口を割らせようとしたが、真の黒幕はその妻のプリアであり、プリアから「アルゴリズム」と深く関わっている男セイターのことを知る。セイターの妻であるキャットと接触し、ニールという協力者とともに、人類滅亡を阻止するために立ち上がるのだが……。


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