行動分析学入門②

やるべきことが出来ない。やってはならないことをやってしまう、というのは、本人に知識や道徳がないわけではない。

行動のあとに好子が出来なければ行動しないし、嫌子が出現したら行動をしなくなる。

好子と嫌子の行動随伴性による制御が大切である。


シェイピングとは、支持を具体的にすること。

支持を出す → 観察する → 評価する → 支持を出す

のサイクルを短期間に繰り返していくのが良いリーダー


支持は具体的であることが大切

行動的翻訳・・・曖昧な指示を具体的な行動に落とし込むこと。

シェイピング・・・最初は達成可能な目標を設定し、徐々に目標を引き上げて最終目標に到達する事。効果が高い。

シェイピングの効果を高める3つの秘訣

①即時強化

目標を達成できたらすぐに強化すること

②目標は少しずつ引き上げること

③挫折をしたときの対処の仕方を身につけること

つまずいたら、目標を1段下げる。


チェイニング

行動をプロセスに分解し、そのプロセスをつなぎ合わせること。

プロセスを明確にして書き出すことを課題分析という。

逆行チェイニング・・・課題の始めの方を手伝い、最後の方を自分で行わせること。最後の方を手伝うよりも効果が高い。


行動制御

抹殺法・・・身の回りからついついやってしまうものをなくしてしまう(スマホを別の部屋におくなど)

好ましくない行動をとった直後(60秒以内)に嫌子(手に輪ゴムでぱっちん!など)を行う。


代替行動・・・同じ機能をもつ代わりの行動のこと

好ましくない行動(ストレス解消のためにタバコを吸う)を、別の方法で行う(ストレス解消のために運動する)

消去による行動制御・・・好子を消してしまう。

好ましい行動を増やすには、人為的に強化の随伴性を設定する。

脳卒中で言語が不自由になった夫がいる夫婦は、妻が夫の暴言などにも優しくリアクションをし続けることで、明らかに平和的な会話が増えた。

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