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【エッセイ】物欲センサーどっかいっちゃった

東京で暮らして3年目に突入したが、めっきり変わったことがある。
タイトルの通り、物欲が低下した。

さらに、ここ数か月の物欲はかなり低く、今年、食品以外で購入したものを思い出すのが難しいくらいだ。

いくつか明確な理由は持っている。

上京して、部屋が手狭になった。

これは最大の理由だと思う。私が上京前に住んでいた札幌は、地価がかなり安い。札幌の中心地、札幌駅から地下鉄で2駅、そこから歩いて5分の物件に住んでいた。
一人暮らしの下宿で築15年、1DK、11.5畳の物件にも関わらす、家賃は4万円だった。
全国的どこに住んでいても、この家賃が割安なことは明らかだと思う。

それが、上京後に住んだ部屋は、家賃は2倍以上に、広さは約半分になった。アクセスがいいところを選んだ代償かもしれないが、体感の家賃は4倍になった。

上京するときに大規模な断捨離を実行した。
服は大きいゴミ袋3つ分は捨てたし、家電も多機能なものに買い替えた。
そして、手狭な部屋でものの少ない生活にだんだんと慣れて行った。

最近、外出の機会減って、情報を得なくなっていることに気づいた

外に出ることは、情報の嵐に晒されることだ。
歩いていても、電車に乗っていても、どこでも広告が取り巻いて離さない。
その情報を現在は、仕入れていない。平穏だが、刺激はない。

Web広告は情報が偏る

テレビをあまり見なくなると、主な情報源がインターネット広告である。
アルゴリズム化されて、ユーザーに関連度が高いメッセージのみを表示し続けると、広告は「もう持っているもの」「持っていないが、調べたことがあるもの」が大半を占め、思わぬ出会いはない。
そもそも物欲の少ない人は、欲しいものをググることさえしないので、私の広告に欲しいものが現れることはあまりない。

楽天もAmazonもしっくりこない

ECサイトを除いていても、食指が動かない。
楽天はごちゃごちゃしすぎて1分と見るに堪えない。
Amazonはオススメの仕方が下手なのと、粗悪品を掴まされてから余計なページに行こうと思わない。

八方塞がりだ。

この先、自由に外出ができるようになっても、
籠の鳥はまた、飛べるようになるのか、自信はない。

代わりに、旅行でも行ってみようか。

少し刺激を入れれば、物欲センサーは戻ってくるのだろうか。

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