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『筋膜の動き 手技道はどうやって問題を探すのか?』【手技道コラムNo.131】
2016.10.25掲載
皆様、こんにちは。
手技道の多治見です。
今週10/19(水)20(木)に蒲田でケアメディカル産業展という医療業種向けの催しがありました。
手技道でもブース出展を行わせて頂き、多数の方の施術を行うとともに、
私の方でも手技道についてのセミナーを行わせて頂きました。
ご来場くださった皆様には、重ねて御礼申し上げます。
また、セミナー後にご参加してくださった患者様から、
「普段施術を受けたり筋膜の話を聞いていても、
セミナーで筋膜に方向性があるという話したことに驚きました」
というお話を頂きました。
折角のですので、今回はセミナーで行った内容の一部と、筋膜の方向性など、手技道の基礎理論についてのお話です。
◯セミナー「呼吸と足踏みで問題をズバリ指摘!マスコミで話題の実践で役立つ診断法」
手技道のHPにも基礎理論として載っているものですが、今回のセミナーでは主題として①原遺障害、②診断法(呼吸と足踏み)についてのお話をさせていただきました。
それに加えて、まず手技道の施術はなぜ痛いのかと、
その痛みが忘れていた細胞を起こし、止まっていた自己回復=リモデリングについての解説を行いました。
◯手技道はなぜ痛いのか
このセミナーの内容で最初に「手技道がなぜ痛いのか」、以前TVで放映された動画とともにお話を行いました。
ちょうどこの点に関しては、前回の門田先生のコラム【手技道コラムNo.130】~手技道の施術はなぜ痛い?~にて、詳しくお話されています。
そこでも筋膜に方向性や角度がある話がされています。
◯「呼吸」と「足踏み」⇒筋膜連動の診断
まず、こちらが筋膜の写真です。
よく見ると赤身と白身の間に持ち上がっている薄い半透明状の膜がお分かりになりますでしょうか。
この部分は一見極薄く、大した機能を持ち得てないように見えますが、筋肉の中にも多重構造のように何枚も重ねて存在しています。
皆さん自身がストレッチを行ったときに、こっちは伸ばしても痛くないのに、反対に伸ばすと痛いと言った体験は無いでしょうか。
この写真で伸ばしている筋膜には、ストレッチの時の痛み同様、特定の方向に伸びにくく成るという特性があります。
本来伸びたり縮んだりする性質を持っていますが、一定期間、緊張やストレス状態(運動含め)で縮み続ける状態が続くと、そのまま膜が固まって伸びなくなります。
そうやって何枚も何枚も膜が固まって筋肉全体が固い塊のような状態になったこそが「コリ」なんです。
こうなるともう施術を受けてギュウギュウ伸ばさないと中々自分の力だけではコリは伸びてもとに戻りません。
そこで、このコリが身体の何処かに出来ると、当然その部位は動きも固くなります。
ここで、筋膜が再登場しますが、筋膜は筋肉の端にある腱を通して、他の筋肉の動きに合わせて縮んだり伸びたりします。
この動きを筋膜連動といいますが、スポーツなどの運動だけでなく、不随意運動である「呼吸」や、歩行での「足踏み」動作でも、筋膜が連動して動きます。
通常上半身は呼吸の際に、風船のように全方向に同時に膨らんだり縮んだりしますし、下半身は真直ねじれなく足が上がり下がりするのが正常な状態です。
しかし、先程上げた筋膜の「コリ」の塊が生まれるとその一点を起点に他の部分の動きを阻害し始めるため、更に更に他の部分がお互いにかばい合うため、呼吸を行うと歪んでいる部分が動かなかったり、膨らむ順番がおかしかったり、そもそも姿勢そのものが大きく崩れていたりします。
今回セミナーでも、聴講者の方々に実際に呼吸と足踏みをしてもらい、その中から特徴的な方に施術を体験して頂き、実際の効果を感じて頂きました。
細かい動きの特徴については、機会がありましたらお話したいと思いますので、以下に簡単な一例を挙げさせて頂きます。
◯診断の一例
・肩が上がる⇒膵臓、心臓負担がある場合
呼吸を行った時、左肩が上がり右肩が下がります。
同時に右脇腹の肝臓や十二指腸に負担がかかっている場合があります。
・首が揺れる⇒自律神経失調症
呼吸を行ったときに、首が左右に揺れる方が居ます。
こういった方は自律神経失調症の症状が出ている場合があります。
出来るだけ生活リズムを整え、まずは睡眠をとってほしいですが、過労によるものだけでなく、過去の打撲等によるものなども有りますので、こういった場合は治療が必要になります。
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