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【手技道コラムNo.29】~油について パート2~(再掲)

2014.10.4掲載

こんにちは、手技道バイオバランスセンターの門田です。

前回のコラムで油を劣化させる3大原因は「高温・酸素・光」だという事を書かせて頂きましたが、油の搾り方も重要ではないですかというご指摘があり、誠にその通りですので、絞り方についても書かせて頂きます。

油の搾り方には「手絞り・機械絞り・溶剤絞り」と大きく3つに分かれています。この中で特に注意しなければならないのが、溶剤絞りです。手絞りというのは比較的低温のまま、材料を押しつぶして油をとる方法なので、比較的劣化しにくいのですが、機械絞り、溶剤絞りは材料を細かく砕いて高温で加熱、高圧をかけ、その後溶剤を入れてリン酸塩で蒸留、ろ過、漂白をしてまた高温で脱臭するというかなり人工的に加工しています。こうして出来た油は油の分子構造を不自然にしてしまい、「トランス型脂肪酸」という体にとってかなり危険な油に変化してしまいます。

このような油をとると前回お話したような様々な健康被害が起こる可能性がありますので、ぜひ油を選ぶときは低温で丁寧に圧搾によって絞られた油を選ぶと良いと思います。

さて、前回はオメガ3、オメガ6、オメガ9といった油の分類とどのように油を見分けたら良いかと言う事を書きましたが、今回は良い油をとるとどのような事が起こるのかと言う事を書きます。

まず油は人間の身体の中に60兆個の細胞があると言われていますが、その細胞の膜をつくります。特に重要なのが脳の神経細胞や目の網膜に多く含まれている「リン脂質」という物質でこの質を左右するのがオメガ3、オメガ6です。
手技道でも目は肝臓、腎臓の影響が強く表れると言っており、白内障は肝臓の病気、緑内障は腎臓の病気と呼び実際の施術も肝臓、腎臓を施術します。
良い油を摂る事はそういった症状を改善するのにも有効です。

次に良い油はホルモンの働きを助けます。甲状腺や副腎などの内分泌ホルモンの主な材料となっているのが、オメガ3とオメガ6です。ホルモンが正常に働かなくなると甲状腺や副腎の機能障害になったり、子供の場合は成長が遅れたりします。更年期障害がひどくなるのも、ホルモンのバランスが崩れているからです。また、乳児は毎日のように母乳から11gの脂肪酸を摂取しているので、母親、乳児、どちらにとっても良い油を摂る事は重要です。

最後に良い油はカロリーの燃焼を促進させるのにも良いのです。全身のエネルギーづくりを促進し、身体に脂肪が蓄積しないようにさせながら、脂肪を燃えやすくしてくれます。油を食べて脂肪をへらすとはなんだか不思議な気がしますが、ウド博士によれば油は油でしか落とせない為、良い油をとった方が老廃物などを素早く体外に排出してくれるとの事です。

細かく上げるとまだまだ良い油をとる事のメリットは多くありますが、大きく分けるとこのような所です。ちなみに乾燥肌の人は必要な脂肪酸を十分に摂っていない証拠なので、良い油を摂る事によって皮膚の潤いも保たれます。

良い油は酸化しやすいので、できれば高温の所をさけ、光にあてないようにし、加熱して使わず野菜にかけたり味噌汁やスープにいれてとるのが良いです。

手技道でもウド博士がつくったオメガ3とオメガ6が最適な割合でブレンドされたウドオイルという物も販売しておりますので、気になる方は受付で聞いてみて下さい。

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油についてはこのコラムの中でも紹介させて頂いたウド博士が書いた「Fats That Heal, Fats That Kill: The Complete Guide to Fats, Oils, Cholesterol and Human Health」(日本語で「癒す油、殺す油」という意味です)という本がありますので、もしご興味がある方は読んでみて下さい。かなり詳しく油について書かれてあります。

では、また。

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