見出し画像

2016年を振り返って 壮年からの心の成長【手技道コラムNo.139】(再掲)

2016.12.18掲載


皆様、こんにちは。

手技道の多治見です。

さて、今年も残り2週間を越しました。

皆様も大掃除や忘年会で師走の忙しさに奔走していらっしゃいますでしょうか。

年内の私のコラムは、本回が締めとなります。

来週再来週は門田先生が担当させて頂きます。

皆様にとって2016年はどんな年でしたか?

こと、私事においては、今年は「良い年」だったといえると思います。

激動の年でした。

この年齢にして、生まれ変わった、生まれ直したと感じた年でした。

それは、私自身の生い立ちと育ちに関連する精神と心について

大きな変革が在ったからです。

日々の作務(修行)を通じて、

手技道での、この1年の私事について少しお話させて頂きたいと思います。

〇心の変化
人間、歳を重ねる程、性格を変えることは難しくなります。

どんどん頑固になります。

今年で私は36歳。最近では一般に壮年期と呼ばれる年齢です。

「厚生労働省の一部資料(健康日本21など)では、

幼年期0~5歳、少年期6~14歳、青年期15~30歳、

壮年期31~44歳、中年期45~64歳、前期高年期65~74歳、

中後期高年期75歳~という区分をしている」とのことです。

36歳といえばいい年齢ですが、

ここ数年、自身の心の未熟さから、多くの方にご迷惑をかけてきました。

その筆頭は、師匠である院長その人です。

その度に、院長から様々な指導を頂いておりましたが、

聞く度に、罵られ、詰られ、嫌われ、バカにされていると感じていました。

一言一言の奥にある意味も、大切さも、当時は理解せずに。

変わろう変わろうと思い、何度も何度も自己の振り返りに『内観』(自分の心の内面を見て)を行っても、

答えを見いだせないまま、数年を要しました。

◯切っ掛けと気付き
最初は、ある患者さんの家庭の悩みでした。

院長に促され、その話をうかがったとき、(あ、これ、わたしだ。)と思いました。

子供の頃の体験が、自分で考えることや物事への向き合い方などを大きく歪めていた話でした。

今でも、何故その時そう思ったのか、気付いたのかはわかりません。

何度も何度も自分では内観をしてきたつもりでした。しかしそれは「つもり」。

心はやっぱり向き合えず逃げていたのだと思います。

「心が逃げる⇒脳が自己防衛に瞬間的に思考をコントロールする⇒『考える』『悩む』以前の脳機能の問題」

ということを知り、医療に携わっているからこそ、

脳の機能なら訓練と習慣で回復も発展も可能だと気付けました。

あとは自分の行動を逐一自分で観察し、該当する心の傾向と向き合い続ける、

実際に成長するための行動を繰り返すことが大切でした。

一番大切だったのは、「気づけたこと」。

気付く切っ掛けが在ったこと。

気付いた時、直ぐに行動を起こしたことだったと今でも思っています。

自分の過ちに気づき、改めることは本当に難しいです。

〇愛情への欲求
【手技道コラムNo.119】~『心の成長 子供のしつけ』~にて、幼少期の重要性を話させて頂いたのは、こういった経緯が在ったからでした。

幼少期の体験が切っ掛けで、大人になっても影響するというのは、正に原因が後に残るという「原遺障害」といえます。

現代の精神疾患として挙げられるトラウマ(PTSD)や、モラハラ、発達障害など、本来原遺障害の典型だといえます。

私が抱えていた問題も、大なり小なりを言えば、万人が必ず持っている心の問題です。

意識は本来年齢の成長段階に合わせて発達していきます。

しかし、何かしらの問題により、心の成長が止まってしまうことがあります。

意識は次の表のような段階で発達します。(クリックで拡大)

〇意識の発達段階

画像1

この表では、私は第2段階で既に成長が止まっていたのだろうと思います。

一般にも第7段階まで成長できる人は稀で、

一見社会的には成功している人や、自分はちゃんとした大人だと思っている人にも、

ある側面では、無自覚に心の問題を持っている場合も多々あります。

〇価値観の変化
今年一年、自分ですべきことを一つ一つ重ねてきました。

大人になってから、自らを省みることは、一見簡単なようでとても大変な作業でした。

その中で一番の変化は、価値観やものの見方が代わったことだと思います。

以前では、そうは考えないと思う基準が変わり、

より努力したい、もっと頑張りたいと思うようになりました。

全ては自分の努力と考え方次第だと。

ポジティブとネガティブは裏返すことは難しくないと聞くことがあります。

しかし、成長期に怪我や環境など様々な要因で、

自分で思考すること自体を止めざるを得なかった人には、

発想を転換するというのは、大変難しいものなのだろうと今は感じています。

その一歩をこの年になって経験できたことは、この先同じ悩みを持つ方への道標に成れるかもしれない

機会として大変ありがたく今は思っています。

その機会に恵まれたこと、

その為の成長を長年助け導いてくれた院長、関わってくれたスタッフや患者様方々、

そして、改めて子育てという大任を果たし、育ててくれた両親に改めて感謝を伝えたいと思います。

残りわずかとなりましたが、皆様にも幸多き年でありますよう。

感謝を込めて。

来年もよろしくお願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?