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AI教えてるけど仏道に救いを求めてる話。高野山編

普段はAI講師としてテクノロジー!自動化!効率化!って言ってる僕ですが、なんか毎日成長とか世の中変えるとかって話してると、人生疲れてくるんですよ。あー、ちょっとデジタルデトックスしたいなーって、あるじゃないですか。
そんな時、どうします?スマホ見ない?本読む?温泉行く?まあいいですが、困ったときは仏にすがりましょう。昔の人たちもずーっとそうしてきたのですからね。仏様はすべてを受け入れてくださるのです。

ということで、何年かぶりに高野山行ってきたので、高野山がどれほど素晴らしいところかって話をします。

ざっくり高野山

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今から1200年前、弘法大師空海が中国から持ち帰った最新の仏教「真言密教」を日本で始めるために開いた山です。和歌山県にあります。
日本史の授業では、真言宗の総本山は「金剛峯寺」と習い、実際、高野山には金剛峯寺がありますが、本来金剛峯寺というのはこの山全体を指す名称なんですね。

昔、多くの人にとって「死んだら高野山で供養される」ことは大きな夢であって、高野山には名だたる戦国武将たちの供養墓があります。歴史に疎い僕が知っているくらいの著名戦国武将…徳川、豊臣、織田、武田、石田…は全員ここにいます。

また、空海というのは歴史上の人物と思われますが、実は高野山にある「弘法大師御廟(ごびょう)」という誰も開けてはいけない祠の中で1200年の間、今でも一人で修行を続けている、つまり、まだ存命の方なのです。

何が楽しいの?

キャンプや温泉旅行もいいですが、高野山の非日常感はやばいです。とはいってもガチで寺に修行に行くのとは違って、カジュアルに仏道を体験できます。キャンプは厳しいけどグランピングはやってみたい、っていうくらいの難易度です。

高野山で楽しいこと一覧
・寺に泊まる
・精進料理
・座禅&写経
・早朝のお勤め&説教
・戦国武将たちの供養墓にお参り
・御廟で大師をお参り
・高野山でしかいただけない激ウマごま豆腐

そろそろ皆さんも高野山に行ってみたくなってきたところで、高野山での過ごし方を紹介します。

どうやって行くの?

東京から行くと、だいたい5時間くらい。ブッダを読みながら行きます。

東京から高野山までの行き方。

高野山行き方

南海電鉄は特急の本数が少ないので、時間が合わなかったら普通に急行に乗ります。2時間かからないくらい。
市街は意外と普通の町です。コンビニもある。市中もバスが走ってますが、あまり本数がないのと、端から端まで歩いて30~40分くらいなので、僕は千手院橋で降りて歩きます。

寺に泊まるってどういうこと?

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「宿坊」って言います。高野山には何十も寺院があって、それぞれが一般向けの宿泊施設を提供しています。どこのお寺も歴史のあるところです。今回僕がお世話になった大円院さんは、平家物語に登場する斎藤時頼(滝口入道)と横笛との悲恋物語にゆかりがあるところでした。ご覧の通り寺です。
と、いっても、普通にじゃらんで予約できるんです。

ちゃんと部屋も個室で、トイレは共同ですが大浴場もあります。修行って感じではないです。

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精進料理っておいしいの?

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夕食の写真を撮り損ねまして、上は朝食です。食事はもちろん精進料理。宿坊によって、部屋食のところと広間で食べるところがある。
精進料理って質素なイメージですが、全然そんなことない。野菜だけでよくここまで作れるなーってくらいに調理法が考えられてます。以前お世話になった一乗院さんとかは、食べログでも高評価になってるくらい有名です。その辺の和食より断然満足度高いです。

あと、意外にも酒を飲める。弘法大師が「塩酒一杯はこれを許す」と言っていたことに起因するらしいですが、都合よく解釈してるぞ、という議論はあるらしい。

座禅、写経、朝のお勤め

どこの宿坊でも、このオプションがあります。お勤めは無料で朝6時くらいから任意参加、座禅や写経は追加料金です。せっかく来たのですから、朝のお勤めには参加して、般若心経を唱えるとよいです。実は般若心経って、すごいいい話なんですよね。長くなるので止めます。

奥の院に行く

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朝のお勤めが終わったら、奥の院に向かいます。ここに戦国武将たちの供養墓と大師が修行をされている御廟があります。ここは超パワースポット。霊感の強い人は体調崩したりするそうです。
千手院橋から歩いて15分くらい。この入口から森の中を30分くらい歩いたところに御廟があります。その道すがら、大量の供養墓が並んでいます。戦国武将だけでなく、現代の方でも、大企業の創業者の供養墓がたくさんあります。

帰る前に胡麻豆腐を食べる

高野山名物といえば胡麻豆腐。これ絶対食べて。宿坊でも必ず出ます。

特に、千手院橋から5分くらい歩いて路地に入ったところにある濱田屋という胡麻豆腐専門店は半端ない。今まで食べてきた胡麻豆腐全部偽物だったんじゃないかってくらい違う食べ物。胡麻豆腐食べるためだけに高野山登る価値あるよってレベル。しかし先日行ったときはたまたま休業日にハマるという引きの悪さ。でも今は仏の心になっているのでイライラはしない。

その他いろいろ

今回の僕はここまでで満足して帰ったのですが、有名なところはまだたくさんあります。どこも徒歩30分以内で行ける距離です。

金剛峯寺:歴史の授業で習うところ

高野山霊宝館:博物館

大門:歩いて高野山登ってきたときの入り口

非日常を感じたいなら高野山へ

と、いうわけで、高野山でした。僕はさらなる救いを求めて比叡山に向かいます。

ちなみに、20代、30代の日本人はいません。一方、世界遺産なので海外では結構メジャーな観光地らしく、海外の若い方は結構います。宿坊も英語対応しています。

遠いだけに頻繁に行けるところではありませんが、ちょっと日常に疲れた時、仏道に触れて元気になれる、定期的に訪れたい場所です。ぜひ皆さんもどうぞ。合掌。

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