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【読書】動物に限らず、虫を飼うことからも学びは多い

図書館でたまたま目についた「みつばち高校生 富士見高校養蜂部物語」という本。

日曜朝の「所さんの目がテン!」で、自ら開拓した里で行う養蜂の模様を継続的に取材していく企画が面白そうだなと観ていたこともあり、養蜂のことをもうちょっと詳しく知りたいと手に取りました。

長野県にある富士見高校には、日本でも珍しい「養蜂部」なる部活動があるそうです。この本は、その養蜂部の誕生〜わずか数年で日本農業クラブ全国大会で最優秀賞するまでを物語形式で綴った一冊。

養蜂の深掘りは前半が中心で、後半は日本農業クラブを目指す部活の青春劇という構成でした。

■この本からの3つの学び

①人も虫も上下は無い

ミツバチは女王蜂を中心とした巣をつくり、集団生活を行います。その営みを見ていくと、ある時は人間社会以上の規範や仲間思いの一面があることも感じました。

生徒たちもそんな蜂たちの様子を見て敬意を抱き、自分たちの飼っている蜂を「ミツバチさん」と呼ぶようになります。

②「育てる」から学ぶことは多い

この本を通じて、蜂を育てながら生徒たちが成長していく姿を感じ取ることができました。

これは自分自身が育児に携わるようになってから常々感じていることですが、「育てる」という行為は自分自身をも成長させてくれます。

犬や猫といったペットはもちろんのこと、虫を育てることを通じても人の成長につながるものなのですね。

③とはいえ虫との共生は大変

この本を読んでると、自分も蜂を飼ってみたいという気持ちになります。

ただ、軽く調べてみたところマンションのベランダで蜂を飼うのはトラブルも多いようですし、蜂を飼うことは役所への届け出が必要なこともあるようです。

富士見高校養蜂部でも、最初の頃は近所の人とのトラブルがあったとのエピソードもありました。

■悲しい結末

日本農業クラブ全国大会で最優秀賞でめでたしめでたしかと思ったら、最後は部活動での養蜂の継続自体を揺るがす事件のことが現在進行形で触れられて、ちょっと後味悪い感じで終わります。

部活動自身のインターネット上の発信が見つけられなかったのですが、その危機を無事に乗り越えられて現在も活動が継続していることを願うばかりです。



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