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『桜のような僕の恋人』(宇山佳佑/著)をオススメ!

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入社して5年目くらいのときに、腹膜炎という病気にかかって2週間くらい入院したことがあります。それまで健康のありがたさなんて、全く気にもかけていませんでしたが、普通に生活できることがどんなに素晴らしいことか、身にしみて分かりました。

『桜のような僕の恋人』の主人公の一人、美咲は、早老症という「人より早く年を取る病」にかかってしまいます。治療法がまだ確立されておらず、病気が判明してからすぐに、余命1年程度と宣告される……。

物語は美咲と、美咲の彼氏である晴人の目線で交互に語られます。また描写が細かく繊細(でも分かりやすい)なので、映画をみているかのように、映像を頭に思い浮かべながらスラスラと読めます。美咲にも晴人にも、どっちにもすんなり感情移入できます。

正直、悲しいお話ではあります。でも読後に心に残るのは、悲しい気持ちよりも、優しい気持ちです。大切な人と、一日一日を大事に生きることがいかに尊いことなのか、当たり前の日常を過ごせることがどんなに貴重なことなのか、気づかされます。

まずはご自分で読んでみてください。読み終わった後、もし宜しければ、周りの人にプレゼントしてください。私は宣伝担当なので、1冊でも多く売らないといけないのですが、できるだけたくさんの人に読んでほしいので、この際プレゼントでも回し読みでも(笑)。

タイトルには「桜」がついていますが(物語の重要なテーマなので)、年間を通して季節とともにストーリーが進んでいきますので、いつ読んでもいいです。泣けます。優しい気持ちになれます。勇気がもらえます。
 恋人や友人、ご両親など、身近な人と喧嘩してしまったときは、この本を読めばきっと自然と仲直りできますよ! (宣伝担当・アラーキー)

作品制作・写真/金沢和寛

本の詳しい情報はこちら→『桜のような僕の恋人』宇山佳佑 

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