夢の目撃証言をあつめるひと
亡くなった友だちが夢に出てきたので、なんとなくお参りに行った。数年ぶりに降りた地元の駅はずいぶんきれいになっていた。駅までそのひとのお母さんが迎えに来てくれた。わたしはこのお母さんのことがとても好きだった。友だちに似て、つよくて、やさしいひとだった。忘れないでいてくれてありがとう、とお母さんは言った。忘れるわけないじゃないですか、とわたしは言った。
友だちの部屋はまだそのままになっていた。やっぱり今でもそこに居そうなかんじがした。たくさんお供え物がしてあった。お父さんがやた