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写真とは何か?いい写真とは何か?

有名な写真家ロベール・ドアノー(Robert Doisneau )の言葉に感銘を受けました。
「私は物事をありのままに撮らない。こうあればいいと思う世界を撮っている」

写真とは何なのか?写真を撮る目的は何なのか? 
これを考え直すきっかけとなったのはロベール・ドアノーのこの言葉です。

日本の写真は大きく分けて、3つの系統
一つは報道写真
一つは広告写真
もう一つは風景、動物写真

どちらでも「物事をありのまま」で表現することを目標としているのではないでしょうか。
しかし、写真の真義は本当に「物事をありのまま」で表現すれば、それは写真に成り立つのでしょうか。

絵画と同じ、ゴッホは見た風景をそのまま絵に描いたら、おそらくゴッホになれないです。
自分なりの今の心境、この景色に対する解釈や感想、強調したいもの、省略したいものがあって、絵に仕上がったのです。

日本ではこうあればいいと思う世界を撮っている写真家は少なくなっている、と私は思っています。
写真生まれた初期に、「記録用」という大きな役割があったかもしれませんが、
200年過ぎた今、「記録」との役割を超えて、すでに芸術表現の一種となっています。
表現の自由さは写真家先輩たちの世代より、遥かに自由となっていたのに、
作品の質は上がって来ていない気がします。窮屈になったり、似たものになったりしています。
写真を通して自分の世界観や考え方を先人以上に表現できていない、
表現しようと思っている人はだんだん少なくなっています。

技術進歩によって「いい写真」の定義を少しずつ変わって来ています、
わかりやすい、画像鮮明で見やすいのがいい写真
ピントちゃんとあって、ブレない写真はいい写真
色濃さやコントラストを調整して、完璧にレタッチしている写真はいい写真
良い機材で撮った写真はいい写真
メーカーギャラリーに入った写真はいい写真……
人によって「いい写真」の定義は違っていると思います。

機材がいいからと言って、写真も必ず良いと言えるでしょうか。

あなたにとって、
写真とは何か?
いい写真とは何か?
改めて考え直すことが必要だと思います。

私にとって、
ありのままを撮影した写真は感動を与えてこなく、
ありのままを超えて、更に作家の思いや言いたいことを盛り込んだ写真、
考えさせてくれる写真、
このような写真を見た時に心が動きます。

写真は創作であり、模索であり、芸術である。
技術どんなに進歩しても、これは変わらないこと。

日本語は母国語ではないので、うまく表現できないところたくさんあります。
文法的に、意味的に、日本語的におかしいところ、ご指摘いただければ幸いです。

画像はある日、家から眺めた空です。私が撮影しました。

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