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ボードゲーム Risk ざっくりプレイ

今回は、いつもと趣向を変えてボードゲームについて書いてみます。
と言うのも、先日、誕生日のお祝いで沢山の方からお祝いの品としてボードゲームをいただいたので、そのお礼も含めて、実際に楽しんでいるところをお伝えできたら面白いんじゃないかなぁと思ったのが動機です。

今回紹介するのは、Riskです。
箱に書いてあるように、世界征服戦略ゲームです。現実の世界地図を舞台に、2人~5人のプレイヤー同士で領土を奪い合うものです。1957年にフランスで生まれた、かなり長い歴史を持つゲームです。

このボードゲームを送ってくれたのは、普段、私が通っているイベントバーで知り合った方です。その方は教養の深い方なので、きっと世界史的な面白さが含まれていると期待して、このゲームを選んでくれたのかと思います。
しかしこのゲーム、現実の世界が舞台というだけで、あまり細かいところまで設定考証がされているわけではありません。
どこの領土を手に入れたからと言って、領土毎にその土地特有のなにかしらのボーナスがあるというわけでもありませんし、現実で砂漠地帯だったり極寒地帯だからといってゲームをスムーズに進める事ができないとか、そういう地理的な要素もありません。

シンプルに領土を奪い合う内容ですが、あまり設定が細かいとルールを覚えるのに一苦労で、なかなか遊ぶことができないので、これはこれでよいかと思います。むしろ、ルールが無いことによって、プレイヤー側で独自ルールを盛り込みやすい仕様になっているとも言えます。

さて、早速遊んでみましょう。
これがゲームの部隊となる世界地図です。なんだかワクワクしますね。
現実では日本から一歩も出た事の無い私ですが、このゲームの世界なら、世界を股にかける支配者になれますからね。

ゲームに使用するコマは、色別に小箱に分けられた状態で梱包されており、仕分けしなくてもすぐにゲームを遊ぶことができます。
コマは歩兵隊、騎兵隊、砲兵隊の3種類がありますが、これらを戦略に応じて使い分けるということはなく、砲兵隊=歩兵隊10個分、騎兵隊=歩兵隊5個分というような扱いで、コマが少なくなった時の調整用という意味合いしかありません。

このゲームは説明書に色々な遊び方が記載されていますが、今回は基本ルールとして記載されている極秘任務ルールで遊んでみます。テストプレイも兼ねて1人で遊びますが、最大人数の5人で遊んだ場合のイメージがしやすいように、1人5役で進めていきます。

5人のプレイヤーに極秘任務カードを配りました。
極秘任務とは、それぞれのプレイヤーにランダムに提示される勝利条件です。
左から順番に、青、緑、オレンジ、黄色、黒ですが、それぞれの極秘任務を見てみましょう。本当は互いにどんなカードを持っているのかを見ることはできませんが、今回はテストプレイなので特別です。

青プレイヤー:緑の部隊を排除。
緑プレイヤー:アジア大陸とアフリカ大陸を征服する。
オレンジプレイヤー:北米大陸とアフリカ大陸を征服する。
黄プレイヤー:アジア大陸と南米大陸を征服する。
黒プレイヤー:オレンジの部隊を排除。

他にも色々な極秘任務がありますが、基本的には、指定された色のプレイヤーを全滅させるか、大陸を2つ征服する任務で構成されています。

さて、次は各プレイヤーに領土カードを配布します。プレイヤーは、自分が受け取ったカードに書かれている領土に歩兵を配置することができます。

青プレイヤーが受け取った領土カードを見てみましょう。
アジア大陸(緑)に3箇所、ヨーロッパ(青)に2箇所、北米(黄色)に2箇所、アフリカ大陸(赤)に1箇所、オーストラリア(紫)に1箇所の計9箇所です。
このカードだけ見ていても実感が湧かないと思うので、他の4プレイヤーと一緒に世界地図に歩兵を配置してみましょう。


こんな感じになりました。
青プレイヤーはてんでバラバラなところに配置されており、統一感がありま
せんね。領土が繋がっているのは東南アジアとインドネシアだけで、それ以外は孤立している状態です。しかし、運がいいことに敵の領土を挟んで反対側が青プレイヤーの領土になっているケースが多いので、挟み撃ちをしていけば陸続きの領土を作っていけるかもしれません。

緑プレイヤーはアフリカ大陸に領土が集中していますね。アフリカ征服が勝利条件の一つなので、幸先が良さそうです。もう一つの勝利条件であるアジア征服については、2箇所しか領土がないので、完全征服まで時間がかかりそうですね。

オレンジプレイヤーは、北米とヨーロッパに領土が集中しています。勝利条件の一つが北米大陸の征服なので、まずは西に向かって進軍して北米支配を目指したいところです。

黄色プレイヤーは運がいいですね。初期状態で北米大陸の約半分を征服できています。勝利条件からは少し逸れてしまいますが、まずは北米大陸を支配して守りを固めてから、本来の勝利条件となる南米とアジアに進軍していけば良いでしょう。

黒プレイヤーは、青プレイヤー同様に、いろんな地域にてんでバラバラに配置されてしまっていますね。南米の先っちょとか、アフリカの離れ小島とかで孤立している部隊もいたりして可哀想です。

さて、この配置から一体どのような物語が展開されていくのでしょうか・・・。

まずは青プレイヤーのターンです。青プレイヤーの極秘任務は、緑部隊の排除なのですが、ちょうどインドネシアの隣のニューギニアに緑プレイヤーがいますので、ここを攻撃することにしました。インドネシアには歩兵が4体置かれていますが、一度の攻撃に参加できるのは3体までなので、1体はお留守番(護衛)です。

対して、緑プレイヤーは歩兵2体だけで,青プレイヤーの攻撃を防衛しなくてはなりません。防衛側は歩兵を2体まで投入することができますが,戦闘で2体とも失ってしまった場合はニューギニアが占領されてしまうので,1体だけで防衛することにします。なんだか、貧乏クジ引かされたみたいで可哀想ですね。

戦闘はダイス判定で行われます。攻撃側が戦闘に向かわせた歩兵の数だけ赤いダイスを振り,防衛側は防御に向かわせた歩兵の数だけ青いダイスを振ります。
ダイスを振った時、一番大きな出目同士を比較し、低い方が敗北します。
攻撃側が3で、防衛側は5なので、ニューギニアの防衛が成功したことになります。青プレイヤーの攻撃は失敗となります。

戦闘に当たっては、もう少し細かいルールがあるのですが、ちゃんと説明するとややこしくなるので、省いてしまいましたが、なんとなくこんな感じで進んでいきます。

そんなこんなで緑プレイヤー→オレンジプレイヤ→黄色プレイヤー→黒プレイヤーとターンを終えて一巡しました。さて、勢力図はどのようになっているでしょうか?

青プレイヤーは押され気味ですね。アフリカ東部、アイスランドの領土を失い、北米でもオンタリオが劣勢に陥っています。戦力も分散しており、この先どうやって持ち直していくのか。

緑プレイヤーはアフリカ東部を占領し、極秘任務の一つであるアフリカ大陸征服への一歩を着実に踏みしめています。

オレンジプレイヤーは、まだ目立った戦果を上げられていません。オーストラリア東部の部隊が劣勢ですが、オーストラリアは極秘任務で指定されているわけではないので、このまま捨て駒にしてしまった方がよいかもしれませんね。

黄色プレイヤーも同様、まだ目立った戦果を上げていませんが、北米大陸を征服するのは時間の問題でしょう。このゲームは、大陸を征服すると、1ターンごとに補充される部隊数が多くなるというボーナスが発生するので、これでゲームを有利に進めることができます。

黒プレイヤーは、アイスランドを占領し、またオーストラリアの東部も占領する勢いですね。黒プレイヤーの極秘任務は、オレンジプレイヤーの全滅なので、領土に縛られない戦い方でゲームを進めることができるのが強いですね。

と、こんな感じで1人5役で一巡させてみましたが、まだまだ先が見えず、終わる気配が無いので、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

実際に触ってみてわかったのですが、このゲーム、ダイスの出目が悪くて戦況が膠着状態になると、なかなか終わりません。取った領土を取られてまた取り返して・・・みたいにやり合っていると一生終わらない気もするので、最後まで諦めない根気強さが必要です。

ルール自体は割と簡単な方だとは思うんですが、だからといってボードゲームを軽く楽しみたいライトプレイヤーにおすすめできるか、というとちょっと難しいかもしれません。

ピザと飲み物を持ち寄って、一晩中ずっと遊んでいられるような方の挑戦をお待ちしております!!

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