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日進月歩 ~Road to MBA~#91

2021/4/10:ビジネス・オーガニゼーション3➀
 とうとうM2になって初めての講義が始まりました。M1の時はマーケティング論、経営戦略論といった自分がある程度戦える領域の学びをしておりましたが、M2は組織論やファイナンス論の苦手分野を中心に受講をしています。土曜日は、経営組織論を専門とされている山中先生の講義となります。
 初回はイントロダクションから始まり、「組織」というものは何かをディスカッションにおける”現象”と”理論”を交えながら学んでおり、様々なバッググラウンドをもったメンバー10名で議論を重ねました。

■組織とは

 ビジネス・オーガニゼーションとは、「企業組織」のことを指しており、ここではビジネスという目的を実現するために人為的に形成された「分業と調整による協働の仕組み」として定義しています。また、組織にはルーティンが存在しているため、例として、中途採用が即戦力になるためには、”知識”+”組織に合わせる(会社のルール)”を兼ね備えていく必要がある。
 組織の特徴として、”利益の追求”という考え方があるが、追求する企業と追求しない企業では考え方は違ってくる。その時の要素として「効率性(アウトプットとインプットの比率)」があげられ、企業の戦略や企業理念・目的によって変わってくる。組織は、「分業」をしていくことで効率性を上げて実施する、その反面で、属人化したり調整が必要になったりする影響も出てくる。組織は自然にできるものではなく、人為的に形成されるものであり、このように、組織をどう変えていくかを考えるためには、何が障壁(ルーティン等)になるかを、理論として理解しておくことが必要となる。

 このような定義や説明を受けた上で、受講生で以下設問についてディスカッションを実施し、それぞれのメンバーが「組織」というものに対してどういったイメージを持っているのかを議論した。

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 また、組織における強みやメリット、反対に弱みやデメリットについても併せて議論を実施した。そこでは、組織である仕組みについても少し触れることができ、階層がある理由についても学びました。

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 このように組織をデザインしていく上での「理論」を学ぶことで、原因や問題の原理を知ることが可能となる。それを知った上で、現実の「現象」と組みあわせていくことで、どのように課題に対して対応すれば良いかが分かってくる。このように、一般的なデータを基にしているのであるが、問題となるのが「バイアス」という適切な認識ができなくなる個人の主観である。

■協働システムとしての組織

 組織は、個人が集まったものであるが、ここでは「個人」にまずは焦点を当ててみようと思う。そもそも人間とはどんな存在になるのか?改めてみんなで考え、ディスカッションを実施した。とても難しく、さらにロボットなどと対比して考えるなど、様々な観点で議論ができて楽しかった。

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 理論的にご説明いただいた内容が、「人間の特性(バーナード,1968)」であった。人間は、➀感情などの人格的存在、②意思決定能力を備える、③行動の動機によって行為できる存在と定義されている。しかしながら、個人になってしまうとそこには”制約や限界”があるのも示されている。そのために、人間は”協働”することで制約を克服する手段を見出していき、カバーしようとする。そのために構築された仕組みが「協働システム」であり、バーナードは、「組織」を以下のように定義している。

組織の定義:2 人以上の人々の意識的に調整された活動や諸力の体系

 また、組織には企業、大学、病院、NPO、軍隊といった様々な協働体系に共通して存在する組織もあると同時に述べている。それでは次に組織が組織として成立する要件にはどういったものがあるのか考えてみようと思う。

■組織の成立要件(➀目的)

 バーナードは組織の3要素として、➀目的、②貢献意欲、③コミュニケーションをあげている。いつでも個人の意思で抜けることが可能なのが組織であり、組織の目的≠個人の目的を持つものと説明している。しかしながら、相違している「組織の目的」を信じてもらうこと、これが属しているメンバーへの最も重要な要素となっている。

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 次回は、組織の3要素における②貢献意欲と③コミュニケーションそれぞれについて詳しく学んでいきたいと思います。

平岩 宗(ひらいわ しゅう)
1986年12月14日生まれ(34歳)/愛知県出身
【サッカー】春日井JFC/FC.FERVOR/中京大中京高校/駒澤大学/横河武蔵野FC(JFL)/エリースFC東京(関東)/ラスタサッカーファミリー(埼玉)
※U-12日本代表候補/愛知県国体選抜(高校)/JFL108試合・天皇杯7試合(通算115試合1得点)
※https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%B2%A9%E5%AE%97
【ビジネス】株式会社ビーコンインフォメーションテクノロジー/コムテック株式会社/株式会社ミスミグループ本社/独立行政法人日本スポーツ振興センター(西東京市スポーツ推進委員)
【学校】中京大学附属中京高等学校/駒澤大学経済学部/立教大学大学院ビジネスデザイン研究科

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