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日進月歩 ~Road to MBA~#36

2020/10/30 :アントレプレナーシップ⑥
 前回に引き続き金曜日はアントレプレナーシップで、企業の経営や起業の経験、組織論に携わっている安部先生の講義の6回目です。本日は、受講生が「各自のビジネスプラン」という題目で、課題に思うこととそれに対する製品やサービスと事業計画を発表して議論いたしました。

 内容は様々ありましたが、守秘義務の内容もあったので出せる情報のみで振り返りをしたいと思います。まず私は、「ヘルスケア×スポーツ医科学×スポーツ用品」を掛け合わせたビジネスモデルを考えてみました。発想はCMからで、社会への貢献や人々の健康について考えてみた内容です。皆様からは、「予防医学」・「IoTの活用」・「顧客のペルソナ」の要素を加えてみるとより良いのではというお言葉をいただき、頭の中をブラッシュアップできました。人に話をすることで、”自分自身の頭の中の整理”ができることを最近感じることが多いため、思いついたら何人かに話すよう心掛けています。

 他の方々からも多くのビジネスプランの発表があり、抜粋ではありますが以下に記載をさせていただきます(載せても問題ない範囲のみです)。皆さんがどんなことに興味があるのか、課題に感じているのかを聞くのはとても重要な情報で、自分なりにそれを受け止めて要素を取り入れていきたいと思います。

・農家を助けるプラットフォーム
・ゴミ(ペットボトルやレジ袋)に着目したデポジットビジネス
・ちょっと休みたいときにあったらいいアプリ
・高校卒業後の早期離職に対する課題への取組み
・ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)を活用したビジネス
・床屋さんの付加サービスにおける違った価値の提案
・スポーツにおけるデータ分析
                   など多数の面白いビジネスプラン

 皆さんの特徴としては、「社会的な課題」に着目するビジネスアイデアが多く、意義のある活動をビジネスにしたいと考えているように思う。自分なりに感じたことは、社会的な課題にいかにビジネス的な要素(収益を得る)を加えられるかは重要であり、難しい問題ということである。「社会的な課題」×「ビジネス」といった考え方、それに対して持続的に継続していくためにも収益をどう確保していくか、やはり資金調達が課題となってくると改めて感じている。
講義の中で「資金調達」に着目して考えてみると、以下2つの手法
 ✔  デポジット制度を活用した仕組み
 ✔  ソーシャル・インパクト・ボンド
を知ることができ、社会的意義のある課題に対して有効的な仕組みとして認識できた。ビジネスアイデア⇒ビジネスモデル⇒ビジネスプランへの道筋として「儲かる仕組み」をどう考えていくか、【私の次のステップ】としてはモデルをどう「食える餅」にしていくのかを追求したいと思っている。ある程度、現状分析およびそこから考えるビジネスモデルまでは筋道をつけることができるようになったので、「戦略を数字から考える(資本政策)」をもっと考えていきたいと思う。少なからず、自分自身の学びのステージが変わってきていると認識し始めているのではないかと実感している。

※デポジット制度を活用した仕組み:
 製品の販売時に預り金 (デポジット) を価格に上乗せし、消費者が使用済製品を回収システムに返却する際に預り金を返還する制度ではあるが、返還金を「寄付」として消費者が社会的課題を解決できるように参加型にする
※ソーシャル・インパクト・ボンド:
 アウトカム(成果)に基づいた契約を締結し、達成結果による支払いを行うことを可能とする委託手法です。社会的投資家はプロジェクトの開始時に
投資し、プロジェクトで達成した結果を基に支払いを受ける(成果報酬型)

 
                             立教大学大学院ビジネスデザイン研究科   平岩 宗

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