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ホワイダニット、を突き詰めていけば

アニメ『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』を見ていました。
大人気のゲーム『Fate/Grand Order』やそのベースである『Fate/stay night』などと世界観を同じくするタイトルです。原典は小説で、こちらもいずれ読破したいところ。

事件簿、のタイトルから匂うように、本作品の主軸はミステリー。
ところが、主人公のロード・エルメロイⅡ世(上記サイトの黒髪メガネのお兄さん)や、彼の弟子グレイ(黒いフードの少女)をはじめ、作中に登場する人のほとんどが魔法や魔術に関わる存在。
魔法で相手を消し飛ばす・一瞬で即死させる・空間を歪めて建物の中に閉じ込める・他人と全くそっくりの姿になるなど、謎を解く上でご法度なあれこれを行ってしまえる曲者揃いなのです。

色々な事件に遭遇するたび、ロード・エルメロイⅡ世は「ホワイダニット(Why done it)」に重点を置きます。
ミステリーにおける謎を解くための心構えとして「フーダニット(Who done it)」「ハウダニット(How done it)」などもありますが、魔術師相手に「誰がやったのか」「どのようにやったのか」は、魔法が在る以上意味を成さないも同義。
ならばこそ、どうしてそれが起こったのか、犯人が対象を傷つけると決めるに至った理由が何なのかを突き止めるのが肝心であると彼は考え、グレイや仲間と共に智慧を巡らせるのです。


この作品を視聴して、確かにホワイダニットは生きていく上で大事だ、と感じました。
例えばこの記事を書いている私、読んでくれている方、noteで記事を書いている方々。「noter(ノーター)」とカテゴライズされる人々がnoteをたしなんでいるのは共通点ですが、何故noteに触れてみようとしたかのホワイダニットは、noterの数だけ理由がありますよね。

自分の知っている作家さんやクリエイターさん、フォロワーさんが使っていて興味があった。面白い文章やマンガが掲載されているので見たくなった。
そこから執筆する側になった人もいますし、新しく人脈を得たり収入に繋がったり、noteに触れる前とは環境が変わった方も存在します。

「あれもしたい! これもしたい! もっとしたい! もっともっとしたい!」
と、ザ・ブルーハーツの『夢』のようにいくつもの衝動と欲求があるのは、恵まれている状態なのかもしれません。
唯々諾々と仕事をこなしてお金を稼ぐ生活ルーチンが、現在の日本のデファクトスタンダードになりつつあります。疲れが蓄積する中で、何かをしたい欲求はなかなか生まれてこない。
時間があるなら休んで寝ていたいですもんね。

過去、事故にあって体力が削られてしまった私は、やりたい事があっても体力的にそれをこなせる自信がないパターンが増えてきてしまいました。
そのため、最近自分がリリースしている作品についてのホワイダニットは
「どうしてもやりたい衝動があって」
「気力体力的になんとかやりきれそうだったから」
「もしくは、他タスクを犠牲にすることで作業時間を捻出したから」
という、正直に書くと見苦しい理由付けがあるものが多いです。

だからこそ、私と接点を持ってくれる若い方には、興味のある事にはどんどん触れていってほしいと伝えています。お金と体力に余裕があって、手を伸ばせば楽しそうな事に届く環境があるなら、それだけで十分ホワイダニットだと言える気がするのです。

やってみたいことに出会えるほど、その積み重ねが人生を彩っていきます。
自分のホワイダニットを探って、これからの記事に繋げていきたいです。

他にも何か読んでみたいなと思った方は、よければこちらをどうぞ。

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