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【番外編】映画感想 劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCEを観てきた!

『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』を観てきたので、感想を #ネタバレ ありで書いていこうと思います。

本作での1番の注目は、アニメ3期の前に何が起こっていたのか、という事です。この映画は、「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に」と「アニメ 3期 PSYCHO-PASS サイコパス」の間の話です。まずは時系列を整理してみます。その後、特に気になっていた、「常守朱が勾留された理由」と「狡噛慎也の謝罪の意味」について書いてみたいと思います。

時系列の話

PSYCHO-PASS サイコパスは映像化が始まってから10周年を迎えていて、ストーリーがかなり難解になってます。今までのシリーズを観て、かつ、時系列をある程度掴んでおくと、より楽しめるかと思います。

ということで簡単に時系列をまとめてみます。

①アニメ 1期 PSYCHO-PASS サイコパス
②アニメ 2期 PSYCHO-PASS サイコパス
③劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス
④PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰
⑤PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2 First Guardian
⑥PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に
⑦アニメ 3期 PSYCHO-PASS サイコパス
⑧ 劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス FIRST INSPECTOR

冒頭でも書きましたが、「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCEは」、⑥と⑦の間の話です。

で、⑦アニメ3期では、何も語られなかったですが、いくつか大きな変化がありました。その中で一番大きな変化は、常守朱が隔離施設で勾留されていたことです。一体、何があったのか、早く知りたいと思っていたのでした。

常守朱が勾留された理由

早速、映画のラストのネタバレを書いてしまいます。とある式典で主役の常守朱が、公安局局長の禾生壌宗を銃で撃ったからです。しかもTV中継のされている場面だったので、それはそれはセンセーショナルな事件だったのです。

まあ、ぶっちゃけ、そうかもな、なんて思いながら見ていました。

ちなみに、その出来事の直後に霜月美佳にドミネーターを向けられるものの、犯罪係数は100(執行対象)を下回っていました。その状態を維持できるのは、他の人からすると、衝撃的なことだったでしょう。

何故、常守朱は、そのような凶行に出たのか。その理由は、劇場版冒頭の法律の廃止にかかる議論にありました。この世界の日本はシビュラシステムによって犯罪係数を管理しているため、法律は不要ではないか、という議論が行われていました。常守朱は、これまでの経験から法律が必要と訴えています。ただ議論の流れとして、シビュラシステムに切り替えようとしている様子が伺えます。しかも法を司る法務省でさえ、法律の廃止は難しいとしつつも、どちらかというとシビュラシステムを受け入れているような体制。これに常守朱は危機感をもっているように見えました。

厚生省大臣官房統計本部長の慎導篤志から、なるべくなら波風立てずに、常守朱がやろうとしていることを進めた方が良い、と助言されています。ただ、彼女はその選択肢は取らず、TV中継されている時に公安局局長を銃で撃ち、自身の犯罪係数が執行対象とならないことを示したうえで、シビュラシステムによる統治に問題提起をすることになったのでした。それは法律を存続させるために打った強烈な一手。おそらく、波風立てずに上手くやる手も考えていた筈だと思います。でも彼女はその選択をしませんでした。それは、もしかしたら自分以外が手を汚しながら、成すべきことを成そうとすることを良しとしなかったのだろうと思います。その決断をすることになったのは、狡噛慎也という存在が大きく関わっています。

狡噛慎也の謝罪の意味

外務省行動課所属として堂々と日本に凱旋した狡噛慎也。アニメ1期と比べて、槙島聖護への復讐心が落ち着いたためか、誰かの役に立とうと思う想いが出ている彼です。ただ、厚生省公安局刑事課に戻ってくることは無かったので、常守朱としては複雑な思いがあったはず。厚生省に戻ってと頼んだとして、おそらく戻ってきてはくれなかったでしょう。それにも関わらず、外務省からの誘いには乗った、というところに、複雑な思いがあったことでしょう。雑賀譲二先生から謝っておけ、というアドバイスを受けたものの、特に謝ることなく電話で会話するに留まっていました。ぶっきらぼうに会話するところは、「さっさと謝っておけばよいのに」と思わせるシーンでした。

で、この男、台詞の所々がカッコよく、付いてきてくれるか尋ねてみると「言われなくても付いていく」とか、さらっと言ったりするのですよ。あとは、ドミネーターの認証について。外務省行動課所属の彼ですが、臨時で、ドミネーターのユーザー登録をされていました。ドミネーターの声による認証作業は、久々でカッコ良かった。

少し話が飛んで、⑧ 劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス FIRST INSPECTORのラストで、狡噛慎也が常守朱を迎えに行くシーンがありました。久々の再開で最初に狡噛慎也が「すまない」と言っていました。その映画が公開されたタイミングでは、彼は一体何を謝っているのか分かりませんでした。ただ、劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCEを観た後だと分かります。それは、時間がかかったものの、ようやく謝ることができたのでした。

その後、常守朱が「なんで狡噛さんが謝るんですか」と返していましたが、そりゃあ謝るでしょうよ、となったのでした。

それでは、また!

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