なぜ「紙+電子版セット」より高い単品の電子版の方が売れるのか? #技術書典

目からウロコだったので共有します。

BOOTHで販売している拙著、

・電子版が2500円
・紙+電子版セットが2000円

つまり送料(400円)を込みで考えても紙+電子版セットの方がお得

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という価格設定で販売しているのですが、それでもやはり単品の電子版が売れ続けています。

繰り返しますが、「セット」には電子版がついています。どう比較してもセットの方がお得なはずです。

「紙の本はタダでもいらない」ということなのか、
何か勘違いされているのか...🤔

という疑問を某Slackで投げかけたところ、購入してくれた人が回答してくれました。

Aさんのお気持ち

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自分も電子版のみを買ったのですが、ゆうパケットが分かっておらず配送料+730円かーと思い電子版を選び直して買ってしまいました。
Amazonで配送料無料に慣れているので配送料掛かる時点で購入の手が鈍ってしまうな、と自分の気持ちに気付きましたw 
その時の気持ちの動きです
(おまとめ?ゆうパケット?住所入力面倒…
住所は以前登録したはずなのになぜ再入力なんだ…?利用条件まで読んでられない
通常では+730円か…
うーん、すぐ買える電子版にしよう) 

価格のお得さよりも「購入ストレスが低い」ことが大事

なんということでしょう。

僕の気持ちとしては「ゆうパケット400円を入れても2400円、 つまり電子版単品2500円よりセットの方が安い!どう考えてもお得!」というつもりだったのですが、

・配送料を追加で払うストレス
・配送方法を選ぶストレス
・住所を入力するストレス
・利用条件を確認して許可しないといけないストレス

などなど考えると「100円ぐらいの差なら電子版のみの方でいいか〜」ってなっちゃうわけですね。ここは盲点でした。

上記のストレスを加味すると、よほど紙版が欲しい人以外は、「送料込みで電子版単品の半額」ぐらいのお得感がないとストレスを乗り越えて買ってくれないかも、と思いました。

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