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【朗読台本】今日は本というご飯を食べよう(7分程度/ナレーション/明るめ)

使用方法

  • 作品のどこかに
    ”@RiRiO_358”
    ”おかリナ▽Works”
    ”岡本莉奈”
    いずれかのクレジット表記をして頂く。(文字でも声でもキャプションでも可)

  • 公序良俗に反するコンテンツでは使用しない。

  • 自作発言をしない。

  • 商用の場合は一度ご相談ください。

  • 性別を変えて読んでいただいても大丈夫です!(固有名詞なども変更OK)

    上記を守っていただければどなたでも使用可能です!エンジョイ朗読!
    もし使用報告頂けましたら作品をこちらでもご紹介させて頂きます!(もちろん作者様の許可のもと)見たい、聴きたい。


ジャンル
ナレーション/明るめ
長さ
7分程度
想定人数
1人~(自由)


今日は本というご飯を食べよう

まずは本を味わうレシピから。
この手順なら、きっとより美味しく心地よく楽しむことができます。

第一に、気に入った本を一冊手にします。
基準は何でも構いません。表紙が好き、気になった物語、内容、タイトルに惹かれた、比較的薄いサイズだった、文字が大きい、もしくは少ない、など本当に何でもOK。
難しい内容を選ばなくても大丈夫。
コツは、自分の視線が止まった本を選ぶといいかも知れません。

第二に、お気に入りの椅子、ソファ、あるいはベッドの上。あなたが何より心地の良い場所に座ります。
座るだけでホッとできるのなら最高のポジション取りが出来ています。
必要に応じて、ブランケットやクッションを用意するのもいいですね。

第三に、大好きな飲み物を用意しましょう。
この工程は飛ばしてしまってももちろん構いませんが、用意していると驚くほどに心地が良くなります。
温かい飲み物でも、冷たい飲み物でもお好みで。
気分が良くなるものを選んでくださいね。

以上が本を味わうための下ごしらえ。
この下ごしらえが済んだら、いよいよ本というご飯を頂きます。
表紙は、装丁そうていを少しながめて指先で触れてから開くとより心がおどります。

さて、表紙を開きページをめくってみると本文の文字の並びをどう感じましたか?
もし、いちページの文字の量に圧倒されたのなら一度ゆっくり深呼吸を。
本を味わう時、残りのページの分厚さやいちページの文末までの文字数の事は考えなくていいのです。
あなたが味わうのは、目が追い始めた一文いちぶんだけ。
しかも急いで読み進めなくていいのです。
ご飯を掻き込むとせてしまうように、早く読み終わろうとすればするほど嫌になってしまいます。
ただ、目が追える一文いちぶん単位でゆっくりその一秒足らずの言葉を読んでいく。
それで大丈夫。

どこまで読むかは自分で決めてしまって構いません。
目安を設定するなら五分から十分が計りやすいけれど、一分以内で終わらせてももちろんいいのです。
何なら、一行読んで今日はおしまい、としても大丈夫。
大事なのは、本というご飯を味わう事。

本は文字だけでなく、その形、表紙やページに触れた時の感触、デザインを眺めるだけでも味わえます。
その本は分厚い?それとも薄い?
表紙の色は鮮やかでしょうか、それとも落ち着いた色合い?
柔らかい感触と硬い感触ではどちらが当てはまりますか?
本独特の匂いも感じるかもしれません。

そういった文章以外の味わい方も楽しむことが出来ます。

もしこの時間が気に入ったら、本のスーパーマーケット、あるいはレストランである本屋さん、図書館を訪れることもおすすめです。
書棚に並んだ背表紙を目でなぞりながら、おや、と目にまった一冊を手に取ってみる。その瞬間の小さなわくわくとした、しかし非常に落ち着いた気持ちはなかなか他では味わえません。

わくわくしているのに落ち着いている、とはどういう状態なのか。ですか?

それは是非、実体験で感じてみてください。
お近くの本屋さん、図書館で簡単に感じることが出来ます。
気が向いたとき、ゆったりとした時間を過ごせるタイミングをお勧めします。
そういう時が一番心地よくこの状態を味わえるからです。

お家などの落ち着ける場所で、本というご飯を味わう。
そしてそれが美味しいと感じたら、本屋さんや図書館で不思議な感覚を体感してみる。

本は食べ物と同じくそれぞれ味が違うので、好みの味がするものに出会うには時間がかかることもあります。
けれど、大好物の本に出会った時の感動は肌でも感じ取ることが出来るほどすさまじいのです。

是非ゆっくり、ゆっくり、少しずつ味わってみてください。
本からの栄養は、必ずあなた自身を豊かにし、必要な血肉や骨になります。
きっと、自分の穏やかな変化に嬉しくなるでしょう。

胡散臭うさんくさいですか?そうかもしれません。
けれど、高い教材も、面倒な手続きも必要ありません。
これはただ、あなたが心地よく、新しい感覚を味わうレシピ。

食べてみようかな、一口だけ。
そんな気持ちで十分なのです。
美味しい本というご飯を、あなたの気のままに食べてみてください。

こそっと、感想もお待ちしています。

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