VALORANT初心者のための立ち回り➃~カバーの技術~
前提
続きです
全5編
①正しい攻め方・守り方
②情報を活用しよう
③スキルの使い方
④カバーの技術←今ココ
⑤いかにして勝つか
これまで↓
1.はじめに
FPSプレイヤーは味方にカバーを要求し、要求される。しかし、カバーは味方が撃ち合っているのに参加することだけではない。
カバーは何なのか、どうすればうまくいくのかを理解し、実践に活かすことが本記事の目的である。
2.カバーはなぜ必要か
もし5vs1の5側になったとき、人数有利なので普通であれば負けることはない。しかし、下図のような状況であればどうだろうか。
誰も味方の加勢に行けるような配置をしていない。この状況は相手からすると1vs1を5回繰り返すだけになる。1vs5よりも1vs1を5回勝つほうが現実的だが、それでも勝率は高くない。しかし、全員体力がローだった場合や、こちらの武器が弱く相手の武器が強ければ、勝率は無視できないなものとなる。
こうならないために味方への加勢、すなわちカバーをする必要がある。カバーは人数有利を活かすための技術である。
3.カバーする側される側とタイミング
カバーの例として以下の4つを挙げるが、ここで上げたものがカバーのすべてではない。カバーはする側とされる側に分かれる。
1.釣り
2.アクティブカバー
3.パッシブカバー
4.エントリー
3.1 釣り
カバーする側がされる側より先にピークするのを釣りとする。これはカバーする側がドローンなどの索敵系スキルが来たときにピークして壊したり、チラ見撃ちを繰り返して存在感をアピールすることで、カバーされる側の味方を隠すために行う。隠したい味方がショットガンやオペレーターを置いているときに特に有効である。
角待ちチェンバーを隠すためにドローンを壊しイエローからジャンプピークをしたり銃声を鳴らしたりする
オペを置くジェットのためにプラウラーを壊す
釣りをするとき、カバーする側は絶対に倒されてはいけない。倒されると勝手にピークして勝手に倒されるだけになる。また、銃声を鳴らして存在感を出す場合には、殺意を出す必要がある。倒す気のない存在感アピールは隠したい味方が居ることが透けて見えるうえ、そもそも一人で倒せるならそのほうがいい。
釣りの最大のメリットは犠牲が出る可能性が限りなく低いことにある。カバーされる側のHPが１でも残っていれば成功しうる。
3.2アクティブカバー
カバーされる側が撃ち合うのと同時に、カバーする側がピークするのをアクティブカバーとする。その名の通り、能動的に撃ち合いに行く。瞬間火力を上げることができるが、ピークする位置が味方と近いと同時に倒される可能性もあるうえ、相手の方が人数が多い場合には不利になる。そのため、1vs2などのこちらの方が人数が多い状況で有効である。
反対の壁からピークすると射線がかぶらないので事故のリスクが低い
3.3パッシブカバー
カバーされる側が撃ち合うのを見てからカバーする側がピークするのをパッシブカバーとする。このカバーの特徴は、誰でもできることにある。ただしカバーのタイミングがズレたり同じ場所からピークすると四天王方式でやられるだけになりうる。
また、カバーする側はカバーされる側が撃ち合うより先に撃ち合ってはいけない。
レイズが撃ち合ったらセージがカバーに入る
例えば、バインドのシャワーで上図のような配置をしていたとき、セージはシャワー前からの射線が通る場所に居てはいけない。仮にセージがシャワー前の敵と撃ち合ったとしたら、レイズがカバーに入っても敵の射線上に入って倒されるだけになる。
3.4エントリー
エントリーは、サイト中などの敵がいるエリアに強引に入ることで敵の場所を把握したり、瞬間的に挟み撃ちできる状況を作ることが目的である。敵の意識をエントリー役に集中させることで後続が敵を倒しやすくなるなど、釣りの性質も併せ持つ。
釣りとの一番の違いは「99%犠牲が出る」ことにある。エントリー役のデス数が多くなるのはこのためである。
エントリー役はどこを見て、どこを見てないのかを報告する必要がある。例えばアセントのAサイトで、ジェットが右を見ながらエントリーをし、敵がいなければ後続は左を決め撃ちしてサイト中に入ればいい。しかし、報告がなければ後続は左右どちらも気にする必要があるうえに、右を見ながら入れば左の敵に背後から撃たれるリスクもある。
4.スキルによるカバー
カバーは銃に限らずスキルでもできる。味方が撃ち合って相手を倒したあと、安全に引くために（=人数不利を作らないために）フラッシュを使ったり、スタンを相手に撃ち、味方に倒してもらう（=撃ち合い強者に勝つ）こともカバーである。
5.カバーを成功させる
カバーを成功させるのに重要なのは要求と意識である。
どんな初心者でもパッシブカバーはできる。つまり、「俺が撃ったら一緒に同じところ撃って！」と要求されればそれぐらいのことはできる。むしろ、何も要求してないのにいつでもカバーしてくれる人間が超人なだけなので、カバーは要求した方がいい。もしそれでもカバーができなかったら「要求が分かりづらい・聞こえなかった」か、「別の場所から敵の足音が聞こえてそっちを気にしていたか」である。
カバーできないときは素直にそのことを伝えた方がいい。ジャッジを持っていたが、アクティブカバーを要求されたので仕方なく遠距離をクラシックで撃ち合い、倒されたとなれば悲惨である。
カバーは早い方が良い。敵が来ないと思っていたときに来た敵への反応が遅れるように、カバーしようと思っていないときのカバーは遅れる。なので、カバーしようという意識は強めに持っていたほうが良い。
6.まとめ
カバーがほしいときは要求をするのが確実
カバー意識を強く持つ
パッシブカバーのときは出る順番を考える
この記事は以下の規約に同意した上で書かれています。
また、本記事で用いた画像はValoPlantを利用して作成されています。
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