VALORANT初心者のための立ち回り②~情報を活用しよう~

前提

 これのセットですが、単体でも読めます。
全5編
①正しい攻め方・守り方
②情報を活用しよう←今ココ
③スキルの使い方
④カバーの技術
⑤いかにして勝つか
続き↓
https://note.com/shriver_6/n/n15aa94c51934

1.はじめに

 VALORANTでは情報が重要である。情報を得ることで、敵が少ないところを攻め、敵が来るところを守ることができる。裏を返せば相手に情報を渡さなければ、立ち回りの面で圧倒できる。
 必要な情報は何かを知ることで、自分で得られる情報が増え、反対に相手に情報を渡さない方法も理解できる。

2.購入フェーズでわかる情報

 購入フェーズでは
  (1)味方・敵のクレジット状況
  (2)味方・敵のult状況
がわかる。

2-1 味方のクレジット状況

 味方のクレジット状況を把握することで、味方とbuyを合わせることができる。
 味方とbuyが合わない場合、例えば相手は5人ヴァンダルを買っているのに対して、自分らは4人ヴァンダル1人シェリフであれば、極端な言い方をすると4vs5スタート(=人数不利)である。当然そのラウンドの勝率は下がる。自分が買えても味方がエコなら次のラウンド買えるように調整する必要がある。

 どんなにスコアが悪くとも、武器を代わりに買ってもらうことをためらうべきではない。自分で買える範囲の買い物をしたほうがチームに迷惑は掛かるし、自分のスコアが悪くなる要因でもある。個人個人が持つクレジットはチームのものである

2-2 敵のクレジット状況

 敵のクレジット状況からbuyを予測できる。 
 相手がエコ(=アンチエコ)のときに気をつけるべきことは
  (1)撃ち合う距離
  (2)ショットガン
  (3)孤立した状況でのデス

の3点が挙げられる。

 エコのときに買われる武器は基本的に遠距離を得意としていないため、できる限りロングレンジで戦いたい。特にショットガンはライフルより安価でありながら、近距離であればライフルに勝てる可能性を持つ武器である。そのため角や狭所は避けるか、スキルを積極的に使ってクリアリングをしたい。

 アンチエコのときに孤立した状況でデスをすると武器を取られる可能性が高い。敵に倒され武器を取られれば、味方の人数が一人減り敵の戦力が増すことになるので、単に「一人倒された」だけでは済まない。だからこそアンチエコではできる限り固まって、武器を落としても相手に取られにくい状況を作る必要がある。防衛側の場合、ある程度は孤立してしまうので詰めすぎないことを意識する。詰めすぎた結果倒されたとなれば、ただ敵に武器を届けただけになる。
 アンチエコラウンドでオペレーターを出すのを控えるべき理由も「武器を取られるかもしれない」からであり、ジェットチェンバーがアンチエコでultを使うのは自分が倒されても取られる武器がないからである。

 敵がオペレーターを買える時は特にクリアリングを丁寧にするべきであり、オペレーターを置いている場所は絶対に共有すべき情報である。
 オペレーターを置いている可能性がある場所は、スキルやジャンプピークで確認する必要がある。上手いオペレーター使いは一人で試合を破壊できるため、少し過剰にスキルを使ってもいい。それぐらいには脅威である。

2-3 味方・敵のult状況

 ult状況がわかると
  (1)サイトのとり方・リテイクの仕方
  (2)設置・解除阻止
  (3)カウンターult

の予測ができる。

 相手のブリーチultが溜まっていればサイトにultを使ってくる可能性があるのでサイト内を空け気味・引き気味にして守る必要がある。リテイクの時も同様である。

 相手のブリムultが溜まっていれば、設置・解除阻止に使ってくる可能性があるので攻撃側であれば設置フェイク、防衛側なら早めの解除フェイクが必要になる。

 キルジョイultを使うときに相手のソーヴァultがあればカウンターultで簡単に壊されてしまうので、ソーヴァを倒してから、もしくはソーヴァultが溜まってない状況で使うようにしたい。

3.ラウンド中に必要な情報

 ラウンド中に必要な情報は多岐にわたるので、簡単に3つ紹介する。

3-1 音

 音は重要な情報である。足音の種類だけで敵が誰なのかがわかるし、そもそも足音から人が多いか少ないかを判断できるだけでも十分な情報である。また、チェンバーがTPアンカーを設置した音など、スキルの音でどこに誰がいるかも特定できる。

3-2 スキル

 相手にはできるだけスキルを無駄撃ちさせたい。意味もなくスキルを使わせれば、本当に必要なときに使えなくなり、相手を止める手段に乏しくなるので、攻めも守りも通りやすくなる。なので、相手がどのスキルを使ったかの管理はできる限りしたい。すべてを管理するのは難しいが、最低限「相手がフラッシュを何個使ったか」は味方間で共有しておきたい。

 チェンバーのトレードマークやキルジョイのアラームボットといったオブジェクト系のスキルは、壊さない限り「そこは敵が通過していない」という情報を得続けているので、敵が来るところに人数を割くことができる。だからこそ、オブジェクト系のスキルは積極的に破壊し、効果的な守りをさせにくくする必要がある。

3-3 エリア

 取れているエリア(=場所、区画)が広ければ、情報の確保と遮断を両立できる。
 例えば、ヘイヴンで防衛側がAロング・Aショートを取らずにAヘブンやサイト内で引き守りしているとAロング・ショートのどこまで進行しているはわからない。

引いて守っているのでA攻めに気づくのが遅れ、味方の寄りが間に合わない

 Aショートを取れていればAロビーの段階で敵が来たことを確認できるし、Aを一人で守れる。そのため防衛側はC側に人員を割くことができる。攻撃側はAロビーを取れていないのでAサイト内の情報は一切得られないうえに、Aロビーが狭いのでジェットスモーク1つで進行しづらくなる。いざAに入ろうとしてもその頃には防衛側の寄りが間に合うので、防衛側が数的有利を取れる。

AショートからAロビーを見ればAをひとりで守れるのでC側に人員を割ける

 AショートにいるジェットがC側で発生するキルに関与することはないので、スコアだけで見るとジェットは仕事をしていないように見えるかもしれない。しかしながら、実際にはこのジェットがいるからこそC攻めがわかっていて、Cの人数を増やせているので、ジェットは仕事を完璧にこなしている。大げさな言い方をすれば、このラウンドはジェットがキャリーをしている。

 「詰め」は背後からキルを取る動きだけでなく、情報を取る動きでもある。攻撃側が積極的にエリアを取りに来たとき、防衛側は引き守りを強いられるが、ずっと引き守りをするだけでは不利になるので、どこかしらのエリアを取り返して詰める動きが必要になる。詰めた結果キルを取れた、もしくは誰もいないことがわかったとなれば、ただサイトに攻め込まれるときよりも対応は楽になる。エコのときに詰めるのは武器不利な分、早く情報を得て、数で押す必要があるからこその大胆な動きである。
 裏を詰めるときにキルを取ることは大きなアドバンテージとなるが、死なないことも重要である。詰めて背後からのキルが失敗しても、裏を詰めていることが相手に伝われば、相手は正面の撃ち合いだけでなく、裏から倒されることを常に気にしながら動くことになる。生き残っている限り、広くエリアが取れていて足音が聞こえるので本命の特定は容易である。

4.まとめ

  • 味方とbuyを合わせる

  • 敵のエコには気をつける

  • オペレーターの場所は絶対に共有し、警戒する

  • 敵・味方のultからやってくること・できることを考える

  • 足音・スキルの音で誰がどこにいるかを特定する

  • 広くエリアを取る

  • 詰めるときは生存を意識する

注意

 最初からこれらすべての情報を並行処理するのは無理なので、まずは「味方とのbuy」、「自分のult」、「音」の3点に気を付けてやってみて、段階的に処理能力を上げていくことをおすすめします。


本記事は以下の規約に同意して作成されています。

また、本記事で用いた画像はValoPlantを利用して作成されています。

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