存在を肯定されるということ

ずっと楽しみにしていた映画を観に行きました。今回観た映画は、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

京都アニメーションが手掛けたアニメーションです。物語の詳細は公式サイトをご確認ください。

久しぶりに映画館で見る映画にすこし、どきどきしていました。

映画が始まる前の、劇場内の心地の良い緊張感や、高揚感。期待で胸の中がうずうずする感覚が、わたしはとてもすきです。そういった空間を楽しむことを含めて、「劇場で映画を観る」というエンターテイメントだと思っています。

この物語の魅力は、世界観が美しいのも然り、手紙という形に残る「ことば」を通して、誰かの思いを掬って、伝えていくのだということです。直接伝えることで伝わることもきっとあるだろうし、ただ同じくらいに手紙や文章という形に残ることばでしか伝えられないこともあるのだと、改めて感じています。

また、何よりも、主人公が自分の存在を、他人に肯定してもらえることで存在の意味を見出し、いずれはその存在に持たれかからなくとも、自分自身で存在意義を獲得していく強さを手に入れる、そんな成長の物語であるということに、共感に似た感情を感じています。


わたしは、とてつもなくよわいのだけれど、いまの自分がとてもすきです。苦手なことやうまくできないこと、そういった弱い部分もいまはちゃんと見つめることが、すこしずつできているし、それ以上にわたしをすきでいられる理由を、たくさん見つけることができています。

そう思えるのも、すべてわたしに意味をくださった方や、存在を肯定してくださった方、向き合ってくださった方がいるからなのだと思っています。

今でもその方たちの存在をよく思い出しますし、言ってくださったことばも、表情も、そのときの光景や、その日の天気でさえも鮮明に覚えています。

だれかに自分の存在を全肯定されること。そのままで、いいのだと、思わせてくれる存在がいたのだということ。例え、過去を悔いてしまうような選択を繰り返してきていたとしても、いま、生きて、前を向いているだけで、それだけでいいのだと、受け入れてくれたこと。

そういった瞬間を、生きている中で持ち得るだけで、幾分か強くなれる気がしているのです。

なにが正しいのか分からなくなりそうな夜や、迷ってしまいそうなときは、だれかにもらったことばを思い起こして、小さな勇気に変えています。そうして日々を積み重ねてきたし、きっとこれからもそうなのだと、思っています。

これからはわたしも、そんな小さな勇気に変えていけるようなことばを、優しくて、誰かを包むようなことばを紡いでいきたいと、改めて感じました。


感想みたいになってしまったのでけれど、まだ頭の中がいっぱいになっているから、改めて書けたらなと思います。どうしても、残しておきたかった感情だけ、こっそり記します。


今日からまた月曜日。頑張りすぎないくらいに、生きていこうね。


またね。

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