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キッチン/よしもとばなな

「こんにちは」
「こんにちは」
「お腹空いてない?」
「うーん、少し」
「僕は腹ペコで死にそうなんだ。一緒にご飯食べてくれない?」
「いいですよ」


上品なスカートに、焼けた肌。ゆるくウェーブのかかった髪。水の入った牛乳瓶(少し汗をかいている)。暗闇の中に浮かび上がるこじんまりとした冷蔵庫。


日本の映画で一番好きかも知れない。

雰囲気の良さや粋な小物たち。監督も作者もセンスがひどく良いんだと思う。いや間違いなくセンスがいい。
この映画は私の中で永遠に失われないんだろう。

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