自分にとって都合のいい展開って怖くない？

推しにチョコ貰ったら嬉しくない？
みたいな何かを見かけた。

嬉しい嬉しくない以前に、怖い。
自分にそんな都合の良いことが起こるはずがないと思っているので、そもそもそんな事象が発生することに違和感を感じる。
8番出口なら引き返しとるで。

リアルの人にそんな返答をすると大抵の場合「そういうのじゃなくてもしも貰えたら嬉しいでしょ」と言われるんだが、もしものケースでも思うんだよ。決して逆張りで意地を張りたいわけじゃない。そんなお年頃はとっくに過ぎとんねん。

別にチョコでもチョコじゃなくてもなんでも良いんだが、そもそも自分にとって都合の良い施しを受けるのに抵抗がある。
この世は全てトレードオフだと思っているので、自分が努力して近づこうともしてないのに一方的に棚ぼた的な何かが発生すると身構えてしまう。
私の人生に僥倖なんて無いのだ。

昔、もうどんな作品かも覚えてないしひょっとしたら内容も違うかもしれないけど、なんかのアニメで味方サイドが敵の幻術みたいなのにハマってしまい、主要人物がそれぞれ何かしらの幻を見せられる回があった。

主人公が色仕掛けされたり、ヒロインはいなくなった親友が目の前に現れたりして、籠絡まであと一歩の所まで追い詰められてしまうが、「好きな女の子が仲良くしてくれる」っていうピュアな幻を見せられた仲間の一人が「俺にこんな都合の良いこと起こるはずがない！」と言って唯一術を破り、ピンチを脱していた。

悲しいなぁと思う反面、こいつ最高だぜ！
と思った。
主人公たちよ、彼がいなかったら君らは全滅しとったんやで。
感謝しなさい。

まぁそんな事があればいいなと思う心理自体は確かにある。
だがそれは単なるふわっとした願望であって、実際に叶えたいものではない。「空を飛べたら便利だろうな」みたいなのと同レベルの話なんだが、仮に万が一事実としてそういう事が起きたとしてもしばらくは現実を受け入れられず、「明日死ぬんかな」みたいな事しか考えられない。
素直になれば良いのにね。やっぱりそんなお年頃なのかも。

でもこれだけは言わせて欲しい。
自分が特別何か努力したわけでも無いのに当日になって都合よく気になる異性とお近づきになれると思ってんじゃねーぞ、と辛辣かもしれんがソワソワしてる男子には思っちゃうよ。

欲しかったら掴みに行け。
それしかない。