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絢辻詞を推す理由

「アマガミ」という恋愛シミュレーションゲームをご存知だろうか。
2009年3月19日PS2専用ソフトとして発売された、クリスマスに苦い経験をした男子高校生がもう一度クリスマスに好きな子と過ごそうと一念発起し、意中の女の子と仲良くしようとするゲームだ。

私は高校を1年で中退した為、このゲームに自分の高校生活を重ね続けている。10数年経った今もだ。基本的に一度経験したコンテンツは「内容を知っているから」という理由で二度と触れる事はない。性分的に次のコンテンツを求めてしまうからだ。

余程好きなものでなければ、周回する事はない。
アマガミはその例外の一つで、PS2版は勿論、その後に移植されたPSP版、PS vita版全て何周もプレイしてるし、アニメ版一期「アマガミss」二期「アマガミss+」も何周も観ているほどだ。

しまいには昨年、聖地である千葉県銚子市にも巡礼してきた。

前置きが長くなったが、6人いるメインヒロインの内、所謂パッケージヒロインと呼ばれている「絢辻詞」を最も推している。
(他の5人(+他のキャラクター)もめちゃくちゃ魅力的ではあるのだが)

彼女は学校では超優等生として通っており、勉学も出来れば委員の仕事もこなせる。まさしく天下無敵だ。
彼女に公式からつけられたコピーとして「天下無敵の仮面優等生」というものがある。

仮面優等生というワードが指すように、実際の彼女はとても腹黒く打算的で、利用できるものは何でも利用するという魂胆の持ち主だ。

この紹介だけだととても悪い人物の様に感じられるが、実際はそうではない。彼女は自分が育った家庭環境が故に幼少期から誰も頼る人がおらず、自分の力だけで生きていくしかなかった背景がある。
だからこそ、上述の行動をとるしかなかった。

しかしその心理を覆す存在が彼女に接近する。そう、主人公である橘純一だ。

彼は今までの自分を変えようと絢辻詞と同じ毎年クリスマスに行われるイベント「創設際」の実行委員となり、彼女との距離を縮めていく。
その中で、彼女の中で色んなものが変わっていく。

たまたま橘純一は彼女の本性を知ることになるが、最終的には「彼女の本性を知るのが僕で良かった」という旨を彼女に伝えたりする。

もう彼女の心の中はぐちゃぐちゃだろう。
自分は完璧ではいけないと思い続けているのに、頼っていいかもしれないという人物が目の前に現れ、彼女のアイデンティティは揺るがざるを得ない。

絢辻詞と橘純一が恋人同士になるまでの間に、そういった紆余曲折が生じていた。詳しくはゲームをプレイするなりアニメを観るなりしてほしい。特にアニメは原作であるゲーム版のシナリオをほぼ忠実に再現しているので、未プレイの方でも気にすることなく楽しめる。

私が絢辻詞を推しているのは、他人と馴れ合う事をせず一人で頑張り続けて、それでも誰か頼れる人が目の前にいたら頼ってしまう、という所がとても刺さるのだ。

誰かに頼れない、自分一人でなんとかしなきゃという気持ちも共感できる。でも、安心できる相手に頼りたくなるという気持ちも共感できる。

そんな彼女の強さと弱さがとても刺さる。

元々厳しい性格がたまに優しくなる所謂「ツンデレ」が属性として好みでもあるのだが、それも相まってより推したくなるのだ。

何故このような記事をいきなり書いたかというと、昨日10月8日が絢辻詞の誕生日だからだ。この際自分の好きな理由を記しておこうと思った。
誕生日おめでとうございます。

絢辻さんは裏表のない素敵な人です!



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