頭の良さについての定義をはっきりさせたい
よく学歴などの話で、偏差値の高い学校の出身の人に対して「頭良いね〜」みたいな感想を述べたりする事があるが、正直に言って誤った表現だと思っている。
「勉強ができる≠頭が良い」という、これもよく聞く話があるが、私はその通りだと思っている。そもそも「勉強が出来る」の定義も怪しいが、例えば得意な教科が数学という高校生がいたとして、後に東京大学理学部数学科に進学したとする。
高偏差値の大学に進学できる事はとても凄い事だと思うが、それは単に「数学が得意な人」だったからではないのか? っていう。
仮にその人の性分として、極端な例だが常に人の悪口を言う、であったり常に他者に対して態度が高圧的、といった情報が加わると途端に頭が悪く感じてしまう。そう考えるといくら偏差値の大学に入学できるほどの学力を持っていても、人間関係に害をもたらす言動をする人物であればそれは「勉強はできるけど頭は悪い人」みたいな評価になるのではないのか?
私は「頭が良い=想像力がある」と思っていて、そこに各個人が持つ技能等は関係ないと思っている。例え5教科全ての評価がオール1でも、人間社会において「自分がこう発言したら相手はどう思うだろうか」「相手がこう発言をしているが、その意図が汲み取れきれないのできちんと聞き直してみよう」みたいな思考を持っている=自分の行動の先に何が起こるかを想像できる力を持っていると、「この人は頭のいい人だな」と感じる。
先ほど常に人の悪口を言う、であったり常に他者に対して態度が高圧的といった例を出したが、この発言をすると意図的に状況を変える事ができ、自分が有利になるように事を進められると想像した上で打算的にそういった言動をするのであれば、私は頭が良い人だとは思える。性格は最悪だが。
以前に知人に同じような話をした際、知人は「合理的な考え方が出来る人」という定義を持ち出してきたが、合理的な考え=想像力の内に含まれているとも思うし、勉強が出来る事、更に言えばスポーツやゲーム、その他何事においてもそうだが、それらが得意な事自体は一つの技能でしかなく、頭の良さには含まれない気がする。
なので自分の言動の先をきちんと想像できる人を見ると「この人頭良いなぁ〜」と思うし、自分の言動の先を何も考えず好き勝手している奴を見ると「こいつ頭悪いなぁ〜」と思うのである。
まぁ、高学歴がどうとかさんざ偉そうな事を語ってる割に私は中学もろくに通ってなければ高校も1年で中退し、かろうじて大検(高卒認定)を取得しているだけなので何も説得力を持たない気もするが。
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