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「人として」とか「人の心がない」とか人間を良いものとして捉えてないと出てこん言葉じゃん

人ってそんな高尚なもんなのか?

この言葉を聞くたびにどうも違和感を感じる。
なんか、「社会人として」とかだったら(この言葉も大概好きじゃないが)、まだ社会規範の中でルールやマナーを守りしっかりしなさいみたいなニュアンスを感じて納得ができるが、「人として」って主語がでかすぎんか?

まぁ細かくいうと「人間社会で生きている以上、他者に迷惑をかけず乱暴な言動などもせず良識という大勢の人々が持つ共生する為に必要な感覚を持って」みたいな意味合いなんだろうが、にしても「人」というものが丁重に扱われすぎている気がする。

私は一般的に言われる性善説はクソだと思っているので、「人なんて所詮動物でしかなく抗えない本能を誰しも抱えているからこそ、差別や偏見は無くなる訳がないし、それらとどう向き合っていくかを考えながら社会を作っていった方がいい」みたいな共通認識が広まればいいと感じている。

なので簡単に「人として」という言葉を聞くと、どうしても人というものを位の高い生き物として見ているような気がしてモヤモヤするっている。

同様に、残虐非道な行いであったり極めて傍若無人な振る舞いをする人物に対して「人の心がないのか」という事を言ったりするパターンについて。

これも「人の心」というものがそもそも良いものである、という前提でないとこの言葉は出てこないと思うので、どうも違和感を感じてしまう。

当然、物の見方は各々ある筈だし、こういう感覚を持つ人を否定したい訳ではない。ただ、人ってそもそもそんなに良い生き物なのかなぁ、という事を日々思っているという話。

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