世界で一番自分を好きでいるために

「世界で一番好きなのは誰?」

私が小学生の時である。友達にこの質問をされた時、私はこう答えた。

「自分!!」

お母さんでもお父さんでもおばあちゃんでも他の誰でもなく、自分、と。

今で言う自己肯定感が抜群すぎる小学生だった。

私がこう答えたのは、(いやここでお母さんって答えてもお父さんいるしなんか違うし、逆も違うし、うーん)っていう可愛らしい葛藤があったのも事実だが、自分が一番大切だったのも事実だ。

私はこう思っていた。(だって自分を一番大切に考えないと。私が自分なんだから!)と。


しかし中学に入り、いきなり見た目だけでカーストが左右される世界が現れた。高校の時はすっかり自分も見た目重視の価値観を持っていた。プリクラと実物のギャップにモヤモヤして、盛れてるねって言われて落ち込んだ。大学に入ると、SNSに載せる写真の加工に工夫を凝らし、そのくせ加工アプリと実物のギャップにモヤモヤした。

小学生の時はありのままの自分が大切だったはずなのに、私はもう他人から見た自分の方が大切になっていた。


転機は1年前に訪れた。あるカウンセラーの方とお話する機会があった。
その方の、たった、たった一言で、私は解き放たれた。

「周りの人は思ったほど自分のことなんて気にしてないのよ笑」

素直にこう思った。
(ああ。なんだ。そうだよな。)と。
(いや、ほんとに、そうだよ。うん。)と。

常に心にかかっていたモヤが一気に取れて、
私の心が無双し始めた。

周りそんな私のこと気にしてないし、
ていうかそもそも、
自分が自分の見た目好きならこれって一番満足じゃん、幸せじゃん。


ありのままの自分を好きになる。
ありのままの自分を大切にする。
生きるのが楽になった。
普通のカメラで撮った自撮りが好きになった。
誰かに撮られた爆笑してる私の顔、幸せそうだなぁって思えるようになった。
筋トレもスキンケアも、前向きな気持ちでやるようになって続くようになった笑。

今後も見た目に悩むことはあるだろうし、美への努力がしんどい時もあるだろう。
でもどんな時でも、
この自分もまぁこれいいっしょ!
って思える自信が今ではある。


「世界で一番誰が好き?」

今の私が聞かれたら、こう答えるだろう。

「大切な人はたくさんいるけど、やっぱ自分!!」

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