真珠湾攻撃の前にアメリカの宣戦布告があった問題
アメリカ人はハルノートの存在を知らなかった。知らなかったというより知らされていなかった。あの気が狂ったようなハワイ基地急襲も、アメリカ自身が日本を追い詰め過ぎたゆえに起こった悲劇だった。その事実を知らされないまま、アメリカ国民は政府の参戦決断を熱狂的に支持し、入隊を志願することになった。
アメリカ人がハルノートという「最後通牒」の存在を知らされないまま日本との戦争に突入していった事実は、『ルーズベルトの開戦責任』(ハミルトン・フィッシュ著・渡辺惣樹訳)を読んではじめて知った