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インドの神様(1)
私はここ数年、インドにご縁が出来て、経典の翻訳などに関わったりしています。
インドの宗教というと、一般に「ヒンドゥー教」と言われますが、実はヒンドゥー教という、1つのまとまった宗教体系が存在する訳ではありません。
「ヒンドゥー教」という言葉は、外国人から見て、インド国内で信仰されている宗教全般を指しており、インドの人は自分たちが実践している精神的な哲学を「サナータナ・ダルマ」「ヴェーダ哲学」「ヨーガ哲学」などと呼びます。
インドで実践されている宗教は、伝統的には「サナータナ・ダルマ(Sanatana Dharma)」あるいは「ヒンドゥー・ダルマ(Hindu Dharma)」と呼ばれます。
「サナータナ」とは、「永遠の・不滅の」という意味、ダルマとは「法」を意味するサンスクリット語です。
つまり、人間を支配している霊的法則のことを指します。
「サナータナ・ダルマ」とは、普遍的に守るべきこと、正しいゴールを示したヴェーダに基づく生きた伝統のこと。これがすなわち「宗教」です。
日本では宗教というと変なイメージがつきまとうことが多いですが、本来は宗教というと、根源的真理に向かうための哲学と実践方法のことです。
さて、ヒンドゥー教は多神教であるとよく言われます。
ところが、スピリチュアルなことや神様系に興味のある人も、ヒンドゥーの神様は結局のところよくわからない、ということが多いようです。
で、先日、友人知人とお話ししていると、意外と知りたい、説明してほしいというご要望がありましたので、ぼちぼちとわかる範囲で紹介していきたいと思います。
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