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作ったオリエンテーリングマップを使ってみる

O-map作成マニュアル第3回です。たぶん最後です。作成した地図データを使ってコースを組み、印刷を行います。

【目次】
10. コースの作図と印刷
11. おわりに
12. 参考文献など
13. 付録:渉外資料

10. コースの作図と印刷
コース作成は簡単に流れだけ説明します。「ファイル」から「新規作成」を選び、「新規地図」から「オリエンテーリング・コース設定」→「Course setting 10000」、「下絵」から「開く」で下絵となる地図ファイルを選択し解像度、縮尺を適切に設定。ここではOCADファイルでもbmp画像データでも下絵に出来ます。下絵は300dpiが広く用いられているようです。
円やその他の記号の大きさをJSOMに従って適切な値に編集します。たまに間違ったまま使われていることがありますが違和感や読みにくさを感じますよね。円は直径6mm、三角は1辺7mm、二重丸は5mmと7mm、太さは全て0.35mmとなっているか確認してください。
全てのコースの全てのポスト位置にコントロールを置き、スタート・ゴール・誘導も設置。コントロールのコード番号やコントロール位置をJSCDに従って設定します。「オブジェクト」「コース」「新規」でコース作成し必要なデータを入力、コントロールをクリックしてコースを完成させる。
さて、ここからは「プレビュー」画面でレッグ線や円の見えにくいところを切断するなどしてレイアウトを整えて、「ドラフトモード」で下絵を不透明に、コース用オブジェクトを半透明に設定して印刷することがほとんどかと思います。が、すでに書いたように『地図の印刷方法は特色印刷を推奨する。(JSOM2007)』です。このまま印刷したコース記号はただ半透明なだけで重ね刷りではありません。また、1枚に2枚の地図を描きコースを分割して印刷する方法がありません。
ここでコースのエクスポートという機能を使います。正しい特色表示印刷には下絵地図のOCADファイルを持っている必要があります。「ファイル」→「エクスポート」で行う画像の出力ではなく、オブジェクトのエクスポートです。下図のようにコースと位置説明の一つ一つがオブジェクトとして選択・編集可能なファイルが作成できる機能です。

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