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新ことわざで遊ぶ辞典「胃の中の蛙たいがい死なす」

胃の中の蛙たいがい死なす
【いのなかのかわずたいがいしなす】

【意味】胃の中で蛙を飼うという試みのような,誰もがそりゃ無理だろうと思う行為は,予想通り失敗する,という意味。無謀な試みは,たいてい失敗するということのたとえ。無謀な試みといえば,昔,風船おじさんという方がおられた。何を試みられたかというと,巨大な風船をくくりつけたゴンドラに乗り込んで,太平洋を渡ってやろうとしたわけだ。どれくらい勝算があっての挑戦だったかは知らないが,たいていの人が案じた通りに,挑戦からわずか2日後には消息不明となり現在にいたる。この風船ゴンドラの名前はファンタジー号といった。ううむ、ファンタジー。ファンタジーと付けておけば,どんな無茶でも通用するという願望の表れだろうか。だが,ファンタジーという井戸の中にいたおじさんは,太平洋という大海の広さを知らなかった。いや,知っていたが甘く見ていたということだろうか。おじさんは,存命なら今年で御年80才。なんとなくだが,どこかの無人島で逞しく生きておられるような気がする。ああ,これもファンタジーだな。

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