色の問題か?【詩】
誰だって知ってることだが
白が
黒を叩くのは
黒を
恐れているからだろう
何しろ黒だ
色としての強さは
圧倒的だ
黒は
白を覆い尽くして
白の造り上げたものを
全て奪っていく
白はそう思っている
その意識に囚われている
だが
白は決してそんなことを
認めようとはしないだろう
白は
黒より上位だ
この体面を保たなければ
とっくに見透かされている
薄っぺらの体面だが
だから
これは黒の問題ではない
白に突きつけられた
白自身の問題なのだ
白が
黒を叩けば叩くほど
その憎悪は
白自身をも蝕んでいくだろう
一方で
黒は
黄色を叩く
長年叩かれ続けてきて
痛みを一番分かっていそうなものだが
そういうものでもないらしい
叩ける大義名分を
与えられさえすれば
嬉々として叩いて回るじゃないか
何だお前も叩きたかった
だけなのか
ということで
これも黄色の問題ではない
黒自身に突きつけられた
黒の問題なのだ
黄色を叩けば叩くほど
その憎悪は
黒を焼くだろう
白が
黒を叩き
黒は
黄色を叩く
それなら
黄色はどうする?
黒を叩くのか
白を叩くのか
別の色を叩くのか
いずれにしろ
何かを叩くんだろうね
それが
人間てものだよ
誰でも知ってること
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