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【Q.歌に感情移入ができないのが、悩みです】1ランク上の歌手になる!冴沢鐘己のワンポイントレッスン#7

【Q.歌に感情移入ができないのが、悩みです】
1ランク上の歌手になる!冴沢鐘己のワンポイントレッスン#7
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A.感情移入って結局「表現」の話なので、演技の勉強と同じだと思うのね。

まずは根本的なことから考えてみよう。そもそもなぜ「歌いたい」と思ったのか。

理由はたぶん大きく分けて2つ。

‘誰かの歌に感動をして、自分でもその感覚を再現できればと思った”
“歌うことそのものが楽しくて、歌うことの達成感を味わいたい」

前者については、感情移入の問題はないですね。あとは技術的な表現力を磨きましょう。

問題は後者。

極端な話、歌詞にはまったく興味がなく歌を歌う人もけっこういるのです。そうなると、本当に「感情移入って何?」ってことになるよね。

それで技術的にスキルが高ければある程度の評価は得られる(カラオケ採点で高得点を取ったりとかできる)けど、ファンが増えるかっていうと、それはまったく別問題。

かといってそんな人でも人間の感情がないわけではないので、普段はそれなりに喜怒哀楽の表現をしてるはずなのよ。ただ、それと歌の世界とがリンクできないだけで。

ちなみに演技の世界では、自分と全く共通点のないアカの他人を演じるための方法が大きくふたつあって、ひとつは「メソッド法」という理論。

簡単に言うと、ひたすら主人公の設定や境遇を分析し、自分の中の経験と丹念に結びつけていって自分と一体化させていくというやり方。

アルバム「季節風便」のレコーディングでは、優里奈とそういうディスカッションをけっこうやったよ。「この場面でそんな声を出すかなあ」とか「もっと不安な感じじゃない?」みたいな。

もうひとつは、ひたすら表現パターンを技術的に身につけて、前後の流れで一番ふさわしいものを選ぶ(あるいは監督に選んでもらう)と言うやり方。これの究極が、クリント・イーストウッドや北野武監督がやる「演技も何もさせず、動きの指示だけ出す」というやつです。

たとえば光希みたいな17~8才の女の子がそんな人生経験あるわけないので、具体的に「そこは声を小さく」「ここは大きく」「ここはもうちょっと伸ばして」「膝を抱えてる感じで」みたいな指示をこまかく出して、曲にあった「声」や「表現」を引き出すのが、プロデューサーである僕の仕事。

なので結論から言えば、いい師匠やいいプロデューサーと出会いましょうってことになるのよね。

そのためには、とにかく今、自分ができる最大のことをやる。

感情移入についてピンと来ないなら、まずは自分がいいなあと思う歌手の表現テクニックを徹底的に完コピするだけでも大丈夫よ。

(お題提供:曽我未知子)※お題、質問受付中


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