【Q.ステージで水を飲まない方が良いって言うけど、どうして?】1ランク上の歌手になる!冴沢鐘己のワンポイントレッスン#6
【Q.ステージで水を飲まない方が良いって言うけど、どうして?】
1ランク上の歌手になる!冴沢鐘己のワンポイントレッスン#6
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A.それはひとえに、カッコわるいからです。
え?カッコいいって何?
例えばマジシャンと名乗る人に普通の場所で出会ったとするじゃない?すると僕らは何の気なく「なにか手品見せてください!」って言っちゃうよね。
その時に「いや、今は何の準備もしてないんで、今度ライブに来てください」みたいな返事がきたら、「ふーん」て思わない?
僕の知り合いのマジシャンは、どんな場所でも、パッと手品を見せてくれます。それがどんな簡単で基本的なものであっても、めっちゃ感動するし、プロってすげえ!って思うよね。
歌でも楽器でもそう。実は「何の準備もウォーミングアップもしてないのに!?」っていうところに一番驚かされるのです。
1曲歌うたびに、いちいち水を飲んでると「ああ、プロでもやっぱり喉が乾くんだ」とか「あれ?緊張してるのかな」とか「調子悪いのかな」って思われちゃうよね。僕はそういうのが嫌い。変な間が空いたりして、空気もすっとさめて、客席で見てて一番ガッカリする。楽譜や歌詞を出したりするのもそう。
以前、ポール・マッカートニーのコンサートを見に行ったら、3時間のステージ、一回も水を飲まなかった。なんなら休憩も取らず3時間ずっと笑顔で歌い続けてた。いいおじいちゃんなのに。
ジュリーこと沢田研二も、すっかりおじいちゃんになって体もデカくなってるのに、ステージ中走り回って何回もジャンプして、それでも息一つ切らさずロックからバラードまで歌ってて、「すげえ!」って思ったのよ。
そんなこんなの理由で、パームトーンでは、ステージ上で水を飲むことを禁止しています。
やってみれば、1時間でも2時間でも、意外と全然平気よ。水がないと不安ていうのは、ただの強迫観念。
どうしても体調やらなんやらの事情で水を置いときたい時は、できるだけお客さんに見えない工夫(あるいはカッコよく見える工夫)をしましょう。
僕は昔、スポーツ選手とかが使う、長いストローがついた水筒みたいなのを持ってたなあ。カッコいいなあと思って。それも荷物になるのでやめたけどもね。
(お題提供:曽我未知子)※お題、質問受付中
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