【コード譜公開!ソングライター必見!?ライナーノーツ】Shake My Days「サクラ前線」
ただいま好評先行配信中のShake My Daysニューアルバム「ソレノイド」から、わりと細かく1曲ずつ解説していきます。
1st.アルバム「アイソスタシー」からわずか8ヶ月のインターバルでリリースすることとなった2nd.アルバム。
その大きな理由は、ボーカル光希が高校を卒業するということで、そのリアルタイムな心情や心象風景を残さねばというモチベーションですよ。
なので最初に書いたのはもちろん「卒業ソング」。
どんな高校生活だったかはちょこちょこ聞いていたし、卒業式の様子や何を感じたかも聞いたりしたので、あとはそこに自分の当時の記憶をちょっと重ねあわせて、わりとちゃんとリアルな詞が書けたと思います。光希って、こんな感じの女の子なのよ。
コード進行は、2000年代以降のJ-Popで多用される“切な系”進行を思いっきり使ってみることに。
ただ多用するだけでは芸がないので、代理コードや転調なんかもふんだんに盛り込んで、“思春期の揺れ動く心情”を描いてます。“解決しない”のもそれが故。
Bメロは4度上への渋い転調で、わりと好きでよく使うんだけど、元のキーに戻るのがちょっと難しいのよね。今回そこがうまく決まってて、サビ前の流れはかなりエレガントだと思うぞ。
アレンジについては、最初は淡々とした感じが良いかとループっぽいドラムにしてたんだけど、流石に盛り上がらなさすぎて、もっとバンドっぽくすることに。
イントロのギターは、後ろのコード展開が早くて意外と弾くのはムズいです。
ボーカルは、Aメロの素っ気なさに驚くけど、そのぶんBメロでのブルージーなニュアンスとサビのエモさが引き立って、特に間奏後のストリングだけになるところはちょっとグッときます。
そういうのをけっこう天性の勘みたいなもので歌うのよね、彼女は。
曲はサブスクやYouTubeで聴けますので、歌詞とコード譜を見ながらぜひ聴いてみてください。
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「サクラ前線」
詞・曲/冴沢鐘己
GM7 F#7 Bm E7
少し寒い廊下で
Em7 Em7/A DM7 Am7/D
みんな並んでたら
GM7 F#7 Bm E7
見慣れすぎた窓から
Em9 A7 D
風がふきこんだ
Am7 D7 GM7 Em7
教室のドア 閉めたとき
Am7 D#dim Em7 Dm7 Dm7/G
風もそっと止んで
C D/C Bm7 Em
制服の袖 なおしながら
Em7/A A7 G/A A7
お別れねと呟いた
Em7 F#7 Bm
いつかは今日の日さえ
D7 G A#dim Bm Am7/D
忘れてゆくんだろうけど
GM7 F#7 Bm Bm/A
あたたかい春の風を
Em7 Em7/A GM7 Gm7
待つならそれもいいんだ
蕾がもう見えてる
桜の木のそばで
また会おうって今なら
話せそうだけど
好きだった子も やなやつも
みんな変わるのかな
追いたてられる予感だけで
寂しささえ忘れそう
いつかはこの日のこと
笑いあえるんだろうけど
大きな桜の木は
静かに風を待つだけ
好きだった子も やなやつも
どこへ歩くのかな
桜の花の予感だけで
少し胸が苦しくて
いつかはこの日のこと
笑いあえるんだろうけど
大きな桜の木は
静かに風を待つだけ
いつかは今日の日さえ
忘れてゆくんだろうけど
あたたかい春の風を
待つならそれもいいんだ
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