【Q.歌う時、何考えてる?】1ランク上の歌手になる!冴沢鐘己のワンポイントレッスン#4
【Q.歌う時、何考えてる?】1ランク上の歌手になる!冴沢鐘己のワンポイントレッスン#4
A.そりゃ、時と場合と人によるでしょうよ。ねえ。
もちろん、歌詞やらメロディーやらなんやら不安要素がある時は、そのことで頭がいっぱいです。そういう事態は本当に避けたい。
なので、準備はばっちり、曲についてはしっかり頭と体に入っているとして。
ここからはふたつのアプローチに分かれます。「ひきこむ」か「まきこむ」か。
バラードや、何かちゃんとした世界観のある曲は、しっかり観客を自分の世界にひきこまねばなりません。目線から指の先まで、役者と同じような演技力、表現力が必要。
具体的にそれをどう身につけるは人によって異なるのね。技術的・論理的アプローチか憑依型か。
細かい表現テクニックを駆使しつつ、気持ちも曲に入っていかなきゃならないのだぞ。動きが少なくなる分、目線とかがとても大事になる。
僕の場合、その辺りは個別にディレクションしていってます。
一方。
ノリのいい曲の場合は、巻き込み力が必要。自分の世界に浸っていてはダメで、客席全体に目を配り、自分の一挙手一投足がどんな効果を生み出しているのか、しっかり見届けないといけない。
小さいハコでしか歌ったことのない人は、いきなり大きな舞台に立っても遠くまでエネルギーを飛ばすことはなかなかできないのね。
逆に、大きな舞台を数多く踏んでる人は、小さいステージであっても、まるでそこが大ホールかのように錯覚させることができるのよ。だから、どんな場所でも観客をヒートアップさせることができる。
なので意外とノリのいい曲の時こそ、冷静に会場の隅々まで周りを見れてたりするのです。むしろ見れてなきゃならない。
ちなみに僕の場合、歌いながら一番最初に気にするのが、ステージの広さと足場の確認ですね。どこからどこまで動けるか、次のフレーズでどっちに動くか、回るか回らないか、膝スライディングはできるのかやらないほうかいいのか。などなど。
一方、声のコントロールはアドレナリンが出れば出るほど難しくなるので、過去の失敗からのフィードバックをちゃんと思い出せるかどうかにかかってきます。
ちゃんとフィードバックしてくれる第三者が必要なのは言うまでもないよ。
(お題提供:曽我未知子)※お題、質問受付中
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