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ジョージア・オキーフ〜崇高なるアメリカ精神の肖像
いやー、労作です。
彼女(ジョージア・オキーフ)が長寿だったこともあり、相応にボリューミーで、なおかつ内容も濃い。(サブタイトルも相応しい)
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崇高なるアメリカ精神の肖像
ローリー・ライル 著(道下匡子 訳)
ただ「画家」(とくに女流画家)というだけでなく、彼女の複雑かつシンプルな(一見、矛盾してそうですが)精神の在り方、生きることに対する姿勢(心、身体、どちらの面からも)も丁寧に描かれていて
正直なところ、彼女の作品(とくに有名、知られているのは巨大な植物、花のモチーフでしょう)はわたしには艶めかしすぎるところがあり(性的イメージ、心理面なんかにしつこく言及されてうんざりしていた頃もあったようで)
彼女の作品ならなんでも好きとか、そういうレベルでのファンではないんですが、それでも十分に得るものの多かった読書体験でした。
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個人的にはニューヨーク時代、マンハッタンの摩天楼などを描いた風景ものが好みですが、このテーマは作品点数では20点ほど、製作期間は5年くらいだったようです。
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ジョージア・オキーフに注目する点はやはり、女性の画家がほとんどおらず(趣味的に描いているようなひとたちは別にして)、ましてやそれが売れ、生計以上のものがたてられるなんて全く考えられていなかった時代を生き、それ(女流画家として拠って立つ)が可能であると示したことでしょう。
もちろん、後に夫となる(一般的な「夫婦」関係とはおおきく異なるとはいえ)
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Wikipedia
彼女(オキーフ)の性格というか、素養というか、姿勢(生きるうえでの attitude というか)
そこには数年前に読んだテニスプレイヤーのマリア・シャラポワを想起させるものが少なくありません。
オキーフの人生は(画家というレイヤーを抽象度レベルでよりあげたところの)非常に興味深い、女性の生き方の「理想像」のひとつ。
女性に限定する必要はないその生き方ですが、彼女が生きた時代を考慮すると。
私はいつでも自分が何を望んでいるのかを知っていました。多くの人はそれがわからないのです
結局は、これなんでしょうね。
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