神秘(ミステリー)が歴史(ヒストリー)を作る
去年読んだ『サードドア』の中にあったエリオット・ビズノー(著者の最初のメンター)の言ったことでいくつか刺さったものがあってね。
エリオットはアレックスに対して「俺と付き合うならこれだけは肝に命じておけ」的なことをいくつか示すんだけど(守らなかったらお前は終わりだ、というシビアな宣告としても)
とくに
神秘(ミステリー)が歴史(ヒストリー)を作る
ってのにハッとさせられたんだよ。
どういう文脈で彼がこう言ってるかっていうと、クールなことをしたからって(しているからといって)SNSなんかに投稿するなってところからはじまるんだけど、続いて
世の中を変える人間はやみくもにネットに投稿したりしない
あの人は何をしてるんだろうと勝手に思わせておけばいい
ネットに投稿しないと注目してくれない連中なんて、はじめから相手にすべきじゃない
ってな具合にね。
オールド・スポート。君もよく知ってのとおり僕はけっこう単純かつ素直(よくも悪くもなところも知ってるね?)なもんだから
Sure!!!
ってなったわけさ。(いやいや、こうしてnoteとかInstagramに投稿してるじゃないかっていう指摘はさておき)
このあいだも触れたけど、このエリオット・ビズノーって兄ちゃんの、僕はけっこうなファンでね。
素晴らしいメンターなんだけど(いや、ほんとに)具体的にしているアドバイスはけっこう外してたり、そのへんが逆にお茶目、魅力だったりする。
そして最初の引用「ミステリーがヒストリーを作る」をすぐにアレックスが自分の母親に、これからしようとしている無茶(と母親が心配する)を正当化するために
「母さん、ミステリーがヒストリーを作るんだよ!」
って力説するんだけれど(つかいどころがけっこう微妙だったりする)一笑に付されたり
まぁ、とにかくなにが言いたいかっていうとだね。
もしかしたら君は「そんなに影響を受けるような言葉なのかい?」って思うんじゃないかってことさ。
だってそうだろう?
Facebookやらなんやら、そういったものに投稿することで仕事のクライアントを得たり、自分の認知度をあげてブランディングを築いたり、シンプルに詐欺的なことにつなげて自分(だけ)の利益を得たり。
うまく使ってるやつだってたくさんいるじゃないか。(直接そうしたやつらからそうは聞いてないから本当かどうかは知らないけどね)
そうしたこととは別に、ただ知人、友人、気になっている人たちが日々をどう過ごしているのか、何が起きているのかを見たり、逆に自分から「こんなことしてます」って発信するのだって(動機はなんだっていい、そこにはいいも悪いもないから)いいじゃないかって。
そのとおり。
そのとおりだね、オールド・スポート。
だからこそ僕は君に伝えたい。
俺はもうそういった「競争」からはおりたんだと。(君なら僕がここであえて「競争」という言葉を使ったことをわかってくれるだろう)
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