バカは風邪を引かない
2024/02/18
風邪を引いてしまった。
しばらく、日記をつけられなかったのはコレが理由で、頭痛に悩まされたのがなんとも厄介だった。
私自身、そこそこ健康体な自負はあって、入院したことは骨折なども含めてないし、健康診断は毎年オールA、流行病にもかかった試しがない。
インフルエンザに関しては、もはや身体構造的に最強なのではと思うこともあって、過去にインフルエンザが潜伏していた人と長時間同じ空間にいたことが3回あるが一度もかかったことがない。しかも予防接種も受けず。
かといって、すごく健康に気を遣ってるわけでもなく、ジャンクフードも食べるし、お酒は飲まないがタバコは吸うし、運動もたまに遊びでする程度。
まあ、こういう積み重ねみたいなのが後々大きなことにつながってしまいそうな気もするのだが...。
そんな私なのだが、毎年、秋から冬に移り変わるころに一度だけ鼻風邪を引く。それが今年はなかったな...と思っていたら案の定時期外れで来てしまった。
おそらくだが、寒暖差に体がついていかないのだ。今年は、徐々に寒くなっていった代わりにここ最近、急に暖かくなる日が増えた。
それが良くなかったのだと思う。
まあ、そんなことがあったのだが、少し風邪について考えてみた。
バカは風邪を引かないというが、これは嘘だと思う。というより、正確には「バカは風邪を引いていることに気づかない」だと思う。もっと言えば、「無知は風邪を引くということを理解していない」ということではないだろうか。
例えば、ハナタレ小僧。
小さい子は、風邪という知識がないから風邪を引いていて鼻水が垂れていても、それがなんなのかわかっていない。だから、後々しんどくなることも理解していないし、そもそもしんどいことにも疑問符を浮かべるかもしれない。
少し大きくなれば、これが知識となって鼻水が出だしたら「自分が風邪を引いた」のだと理解するようになる。すると、この後しんどくなるから、休んでおこうとか薬を飲もうと対策を打てるのだ。
一方で、理解しているからこそエネルギーをセーブしようとして、それが結果として怠さにある程度繋がっているのは否めない気がした。
これがすなわち、「病は気から」の原理ではないかと。
そう考えると実は、「バカは風邪を引かない」≒「病は気から」なのではないか?
これには実体験もあって、前述の通り私は非常に健康体なのだが、偏頭痛持ちという悩みがある。だから、頭痛が起こった時の対処には敏感で、薬は好きじゃないので飲まないがそれ以外の対処法をとれば、大抵翌朝までには治っている。
一方で、熱を出したことは小学生以来なかったのだが、コロナのワクチンを打った副作用で熱が出た。しかし、私はその不調になれていないためか少し、体がダルいなぁくらいにしか思っておらず普通に夕方くらいまで仕事をしていた。
熱だけでなく、悪寒や関節痛も長らく経験していなかった私は、その辛さにも鈍かった。気づいたのは、座っているのが辛くなってきた時だった。
さすがに何かおかしいと思った私は、そこでようやくワクチンの副作用に思いあたり、熱を測ってみた。
39度。
一般的には高熱だと思うのだが、それに私は気づかずに割と普通に仕事していたのだ。
感覚がわからない、知識がないとはそういうことで、私は体温計に表示された39という数字を見て初めて自分が辛いのだと悟ったのだ。
正直に言って、偏頭痛にたびたび痛い目に合わされている私からすれば、39度あっても普通に仕事ができるのであれば、熱なんて大した不調でもないのでは?と思えるほどだった。
ただ裏を返せば、頭痛に初めてあった人は思うのかもしれない。たかだか、こんなことでアイツは辛いと言うのかと。
まあ、程度もあるだろうし、多少過度な言い回しをしたが、まさか経験と知識の偉大さを風邪から再認識させてもらうとは思わなかった。
気づくことは経験からしか得られず、それがなければ知識もやはり本当の意味では得られないのかもしれない。
ただ、一つこれを書いてて思ったのだが、39度の熱があって普通に仕事をしている、という字面はどう見ても「バカ」である。
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