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【イベントレポート】事業会社・投資家とスタートアップを繋ぐ「SmartPitch(スマートピッチ)」オンラインピッチイベントVol.10

ショーケースの子会社:Showcase Capitalが主催する10回目のオンラインピッチイベントが、2021年3月29日(月)に開催されました。

そもそも「SmartPitch(スマートピッチ)」って?

「SmartPitch(スマートピッチ)」は、スタートアップと事業会社や投資家をピッチ動画でつなぐマッチングプラットフォームサービスです。

スタートアップは、自社のサービス・プロダクトや事業計画に込めた“想い”と“熱意”を5-7分程度のピッチ動画にし、「SmartPitch(スマートピッチ)」に投稿しています。

事業会社や投資家は、そのピッチ動画を見ることで効率的に業務提携先や投資先を探すことに繋がります。

Smart Pitch ロゴ

SmartPitchとは

<参画機関>
■民間サポーターズ「J-Startup Supporters」
全国から選定された約140社のスタートアップを支援中
┗「J-Startup HOKKAIDO」:「J-Startup HOKKAIDOサポーターズ」
  北海道で認定された22社のスタートアップを支援中
┗「J-Startup TOHOKU」:「J-Startup TOHOKUサポーターズ」
  東北で認定された34社のスタートアップを支援中
┗J-Startup KANSAI:「J-Startup KANSAIサポーター」
  近畿経済産業局、京都府、京都市、大阪府、大阪市、堺市、兵庫県、神戸市など

■浜松市:「ベンチャー企業等誘致パートナー」
■東京都:「NEXs Tokyo」
(2021年4月上旬時点)

オンラインピッチイベントVol.10について

今回、登壇したのはこちらの4社。
株式会社グリスタ
株式会社VETELL
株式会社SWAT Lab
株式会社クオトミー

コメンテーターには以下のお2人をお迎えし、様々なご質問やコメントを頂戴しました。

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大浦 学
株式会社日本クラウドキャピタル 代表取締役COO

2013年明治大学大学院グローバルビジネス研究科修了。2014年1月、神奈川県箱根町の支援を受け、地域活性を目的とした一般社団法人はこねのもりコンソーシアムジャパンの理事に就任。その後、ベンチャー企業の育成に貢献したいという強い思いにより、2015年に株式会社日本クラウドキャピタルを柴原氏と設立。代表取締役COOに就任。FUNDINNOの事業責任者としてサービスの拡充や改善などを牽引し、現在まで、業界トップの実績を維持する。

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永田 豊志
株式会社ショーケース 代表取締役社長

九州大学卒業。1988年、株式会社リクルートに入社し、様々な新規事業の開発に従事。2005年、森雅弘(現取締役会長)と株式会社ショーケース・ティービー(現ショーケース)を共同設立。以来、取締役COOとしてIPO、東証一部市場変更へ導く。2019年、代表取締役社長に就任。また、知的生産性の改善研究でも知られ、「図解思考の技術」シリーズなど著書多数。


それでは、登壇した4社のピッチをご紹介します!

【1st Pitch】株式会社グリスタ

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https://idensil.jp/

業務用遺伝子分析サービス「IDENSIL」を手掛けるスタートアップ。専門家との共同開発を行っており、日本を代表するアスリートたちも多数利用実績あり。

<スピーカー>
代表取締役:斎藤 利さま

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斎藤さんが遺伝子業界に入ったのは2015年。その頃は病気リスクを診断するような遺伝子検査を大手企業が数社販売していたくらいで、スポーツ系の遺伝子検査キットは未開拓だということに気付き、2015年に小売用のスポーツ系遺伝子検査キットの開発、販売をスタートさせました。

ところが、科学的根拠の欠如した商品の販売や恐怖購買型の横行などにより、小売用の遺伝子キットは消費者のためになっておらず、世界の研究者や遺伝学者が販売に対して反対の声明文を出しているということを、斎藤さんは知りました。
また、遺伝学者の方々との出会いにより、遺伝子ビジネスにおける新たな重要性を知り、2018年に新たに開発したのが業務用遺伝子分析サービス「IDENSIL」です。

これまでの遺伝子検査キットでは、消費者は「遺伝子検査キットを買った」という認識だけでしたが、それがIDENSILによって、「遺伝子検査の結果を元に専門家がプランニングした、体質に合わせた指導を受けた」という認識に変わるのです。

・小売用遺伝子検査キットとの違い
・どう広まってきたか
・サービスの仕組み
・サービスの利用方法
・他社との優位性
・今後の展望
・ビジョン
・現在の課題
などについてお話しいただきました。

ピッチ後には、コメンテーターの方々から
・市場規模、成長性
・競合
・スケール
・ビジネスモデル
などのご質問、

視聴者の方からは、
・日本における遺伝子情報における法整備について
などといったご質問をいただき、その回答から、今後の成長が非常に楽しみだなと感じました!

【2nd Pitch】株式会社VETELL

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牛飼いさんのための牛の健康管理共有型電子カルテ「VETELL」の開発・提供を行う。獣医師である代表の視点を活かし、牛飼いさんの経営安定化・高収益化を目指す。

<スピーカー>
代表取締役CEO/獣医師:池田 哲平さま

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「全ての農家さんに幸せな牛飼いの毎日を提供する」というミッションを掲げるVETELL。

牛の飼育における餌やりや健康状態などの様々な情報や記録は手書きが多く、しかも、それらは散乱してしまっていることが多いです。
そのため、往診する獣医師の診察や、経営判断に活かすことが困難になり、その結果、疾病増加や収益低下という負の連鎖が酪農家に生まれてしまっているそうです。
また、酪農におけるIT化がすすんでいるものの、農家さん以外の外部の人とは情報を共有できないなどといった課題もあり、これらを解決するために、牛の健康管理共有型電子カルテ「vetell」が開発されました。

vetellにより情報共有を行うことで、収益向上や遠隔からの正確な診断・効果的な治療を行うことが可能になるという点が最大の魅力となっています。

・事業目的
・背景
・プロダクトの詳細
・利用効果
・利用料金
・事業進捗
・ビジョン
などについてお話しいただきました。

ピッチ後には、コメンテーターの方々から
・市場規模
・競合
・スケール
・サービスを導入する上でのハードルと解決方法
・採算性
・獣医師としてサービスに参加するメリット
・AIを活用した今後の展開
などのご質問をいただき、その回答から、今後の畜産・酪農業界を支えていくに違いない素晴らしい企業だなと感じました!

【3rd Pitch】株式会社SWAT Lab

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未来の働き方をデザインするHR-SaaSカンパニー。SWAT Labを活用する事で企業が世界のトップタレントと必要なチームを世界中どこからでもすぐにリモートで採用できる環境を提供する。

<スピーカー>
代表取締役:矢野 圭一郎さま

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企業と人材との関係は、大きく変化しています。
開発を行う人材(タレント)は、ロケーションフリーで様々な国に分散したリモートチームになり、企業に属さないで働く人口が世界中で増え、オシャレなオフィスは終焉し、バーチャルワークスペースでいかに新しいフレームワークづくりができるかということに企業は取り組むようになっています。
また、暗号資産が新しい価値交換のインフラになりつつあります。

そんな中、トップタレントが働きたい組織は、GAFAのようなキャンパス型のティール組織から、自律分散型でロケーションフリーなコミュニティ経済へと変化しつつあります。それに伴い、企業の優位性は、”雇う”のではなく”コミュニティ経済”を活用することで、最高のタレントをいかに世界からすぐに集めることができるかということへと変わりました。

SWAT Labは、こうした時代のトップタレントのインフラになり、ボーダレスなコミュニティ経済を企業がすぐに活用できるようにするサービスです。

・背景
・サービスの種類
・サービスのデモ
・このサービスで解決できること
・国内市場におけるポジショニング
・導入企業の声
・サービス利用料金
・チーム
などについてお話しいただきました。

ピッチ後、コメンテーターの方々からは
・導入対象とする地域
・サービスに登録する人材の確保方法や規模
・ビジネスモデル
・競合他社との優位性
・企業と人材のミスマッチを防ぐ方法
などのご質問をいただき、今後に期待が膨らむ回答をお聞きすることができました!

【4th Pitch】株式会社クオトミー

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医学知見共有サービス「Quotomy」の開発・提供を行う。年々医療論文は増加する一方、コロナ禍で学会等知見共有の場が減っているため、不を解決するサービスとして注目を集めている。

<スピーカー>
CEO:大谷 隼一さま

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2020年、新型コロナウイルスについての論文は1日に137本のペースで新しい論文が発表されるなど、医療論文は10年間で84%も増加しています。また、コロナ禍で学会等の知見共有の場が減少していることなどから、臨床現場で忙しい医師が1人で最新の医学知見をキャッチアップするのは難しくなってきていると医師である大谷さん自身が肌で感じ、医師向けの知見共有サービス「Quotomy」を開発されました。

共通のテーマでユーザーと繋がれたり、ユーザー自身の認知度向上になったり、論文への複数のユーザーのコメントから多角的かつ専門的な知見を得ることが可能になったりすることで、偶発的な気付きであるセレンディピティを得られるという点が非常に魅力的です。

・背景
・サービスの特徴
・ビジネスモデル
・市場規模
・競合
・チーム
などについてお話しいただきました。

ピッチ後、コメンテーターの方々からは
・競合他社との優位性
・ユーザーに実名を出してもらうための仕組み
・スケール
・ユーザーとなりうる医師の数
・オンラインでの学会との違い
・パートナーや連携先企業について
などのご質問があり、将来性溢れる回答にワクワクしました!

まとめ

今回も様々なジャンルのスタートアップのみなさんにご登壇いただき、みなさんの今後に胸が膨らみました。
スマートピッチでは、今後もスタートアップ・起業家のみなさんを支援して参ります。
本日ご登壇いただいた企業のみなさま以外にも、たくさんのスタートアップのみなさんのピッチ動画をご覧いただくことができますので、スタートアップ・起業家の方々を支援したい事業会社や投資家のみなさまは、ぜひお問合せくださいませ!https://smartpitch.tv/

■過去のオンラインピッチイベントレポート


https://www.showcase-tv.com/

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