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【イベントレポート】事業会社・投資家とスタートアップを繋ぐ「SmartPitch(スマートピッチ)」オンラインピッチイベントVol.13

ショーケースの子会社:Showcase Capitalが主催する13回目のオンラインピッチイベントが、2021年6月28日(月)に開催されました。

そもそも「SmartPitch(スマートピッチ)」って?

「SmartPitch(スマートピッチ)」は、スタートアップと事業会社や投資家をピッチ動画でつなぐマッチングプラットフォームサービスです。

スタートアップは、自社のサービス・プロダクトや事業計画に込めた“想い”と“熱意”を3-5分程度のピッチ動画にし、「SmartPitch(スマートピッチ)」に投稿しています。

事業会社や投資家は、そのピッチ動画を見ることで効率的に業務提携先や投資先を探すことに繋がります。

Smart Pitch ロゴ

SmartPitchとは

<参画機関>
■民間サポーターズ「J-Startup Supporters」
全国から選定された約140社のスタートアップを支援中
┗「J-Startup HOKKAIDO」:「J-Startup HOKKAIDOサポーターズ」
  北海道で認定された22社のスタートアップを支援中
┗「J-Startup TOHOKU」:「J-Startup TOHOKUサポーターズ」
  東北で認定された34社のスタートアップを支援中
┗J-Startup KANSAI:「J-Startup KANSAIサポーター」
  近畿経済産業局、京都府、京都市、大阪府、大阪市、堺市、兵庫県、神戸市など

■浜松市:「ベンチャー企業等誘致パートナー」
■東京都:「NEXs Tokyo」
(2021年6月下旬時点)

オンラインピッチイベントVol.12について

今回、登壇したのはこちらの4社。
株式会社Eight Lab
アットドウス株式会社
株式会社プラスロボ
yup株式会社
コメンテーターには以下のお2人をお迎えし、様々な質問やコメントを頂戴しました。

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河上 純二
株式会社JY LINK 代表取締役

1971年生まれ。中央大学法学部政治学科卒業。デジタルハリウッド本科クリエイティブ科卒業。1994年株式会社丸井入社。その後外資系企業での新規WEBサービスの立ち上げ等を経て、株式会社USENにて新規インターネットビジネスの立ち上げ及びインターネット事業部門責任者に従事。株式会社medibaにて新規モバイル事業立ち上げ責任者を経て、2011年8月から株式会社D2Cでコンシューマ事業部門長に従事。
2004年~2016年には、社外で共同オーナー制を用いたコミュニティー飲食店麻布十番「ギャラリーカフェバー縁縁」を立ち上げ、2000名を超えるコミュニティサロンを運営。
2017年10月に株式会社JYLINKを創業、代表取締役に就任。スタートアップ・ベンチャーを中心に企業の顧問・アドバイザーとして十数社の経営に参画しIT業界の発展に従事。

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永田 豊志
株式会社ショーケース 代表取締役社長

九州大学卒業。1988年、株式会社リクルートに入社し、様々な新規事業の開発に従事。2005年、森雅弘(現取締役会長)と株式会社ショーケース・ティービー(現ショーケース)を共同設立。以来、取締役COOとしてIPO、東証一部市場変更へ導く。2019年、代表取締役社長に就任。また、知的生産性の改善研究でも知られ、「図解思考の技術」シリーズなど著書多数。

それでは、登壇した4社のピッチをご紹介します!

【1st Pitch】株式会社Eight Lab

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企業とセラピストをつなぐプラットフォーム「CareFor」を展開。すでに有名企業をはじめとする100社以上に導入済み。全国の営業所・事業所でも利用可能なサービスであり、利用者の満足度も非常に高いのが特徴。

<スピーカー>
代表取締役:高山 耕輔さま

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世の中に存在する以下の3つの課題を解決すべく、新たなプラットフォームを立ち上げられました。

①仕事中の従業員の身体の不調
企業で働く人の8割以上が仕事中に心身の不調を気にしている。
②身体の不調が及ぼす医療費
肩こりや腰痛・抑うつなどの、つらくても無理をすれば出社できる程度の疾病による欠勤やパフォーマンス低下が及ぼす経済的損失額は、企業にとって大きい。
③セラピストの収入減少
療養費は年々減少しているにも関わらず、セラピストや店舗数は年々増加している結果、セラピストの収入は減少している。

肩こり・腰痛・頭痛などの悩みを抱えている人、周りにもかなり多いのではないでしょうか?こういった悩みを社内で気軽に相談できて不調の改善ができたら嬉しいですよね。企業にとっては、従業員の生産性の向上に繋がります。
また、登録セラピストの時給を平均より高くすることも実現できているそう。素晴らしいですね!

・導入企業数
・市場規模
・売上推移
・ビジネスモデル
・セラピストの獲得戦略
・セラピスト登録後のフロー
・企業・健保組合の獲得戦略
・企業獲得フロー
・競合分析
・優位性
・ロードマップ
などについてお話しいただきました。

ピッチ後には、コメンテーターの方々から
・企業のリモートワークによる影響
・セラピストの質における課題
・目標拠点数
・企業への営業戦略
・セラピストの目標獲得人数
・セラピストの平均時給の高さをどう実現しているか
・ファイナンスの現状
などのご質問をいただきました。

中小企業を中心に導入数も順調に伸びているとのことで、今後がとても楽しみです!

【2nd Pitch】アットドウス株式会社

アットドウス

超微量に局所に投薬可能なIoT投薬デバイス「アットドウス」を開発。患者の QOL向上と家族の負担軽減に取り組む。

<スピーカー>
代表取締役:中村 秀剛さま

アットドウス2

多くの人が、抗がん剤治療において、副作用が起きるということを受け入れざるを得ないのが現状です。しかし、製薬会社の研究者は「副作用のない安価な薬を世に出したい」という想いをもっています。これまでの経験から、患部に直接薬剤を投薬することができれば、副作用はなくすことができると考えているのだそう。そこで、アットドウス株式会社は患部にピンポイントで薬剤を投与できるデバイスを開発されました。独自の技術を用いて開発されたこのデバイスは、既製品と比べて針も細く、持ち運びもできます。投与する量はIoTを活用して自在に調整が可能です。

副作用のない抗がん剤治療が行えるようになるなんて、これ程幸せことはないですよね!ガン末期患者への治療手段としての提供も考えていらっしゃるとのことで、今後が非常に楽しみです。

・コア技術について
・既製品との比較
・投薬デバイスの詳細
・チーム構成
・活動実績
・事業化のステップ
・収支計画
・対象となる疾患、薬剤
・ビジネスモデル
・医療DXプラットフォームの構築
・実現したい未来
などについてお話しいただきました。


ピッチ後には、コメンテーターの方々から
・特許技術
・薬剤投与量の調整具合
・他社との共同研究
・想定される投資先
などの質問がありました。

残りの人生をアットドウスに賭けていると語る中村さんの熱いピッチから、明るい未来を感じました!

【3rd Pitch】株式会社プラスロボ

プラスロボ

介護福祉特化のスキルシェアサービス「スケッター」の運営を行う。無資格・未経験・すきま時間でも、有償で人手不足に悩む介護業界のお手伝いが可能。スケッターを通じて、施設の採用につながった事例も生まれている。

<スピーカー>
代表取締役 CEO:鈴木 亮平さま

プラスロボ2

課題視されている介護人材の不足。2025年には約55万人、2035年には約79万人もの介護職員が不足すると言われています。しかし、日本の労働人口が減少していく中で介護職員を確保していくことは困難です。そこで、無資格・未経験の介護業界以外の人でも有償で介護業界のお手伝いができるスキルシェアサービス「スケッター」を、株式会社プラスロボは作り出しました。
働き手の登録者は口コミで毎月増えており、約6割は30代以下。特に20代会社員が多く、社会参加や地域活動に意欲的なミレニアム世代やZ世代を中心に登録者が増えているそうです。
また、施設側はスケッターから人材の採用をすることもでき、紹介手数料などはかからないため、採用コストの削減にも繋げることができます。


・登録者(働き手)の数の推移
・登録者の特徴
・潜在登録社数
・介護業界における人材構造
・ビジネスモデル
・競合比較
・市場規模
・目指す世界
・ミッション
などについてお話しいただきました。

ピッチ後、コメンテーターの方々からは
・このビジネスモデルに着目したキッカケ
・登録者の獲得方法、今後の戦略
・施設側の支払料
・施設側の反応
・目標とする獲得施設数
などの質問がありました。

現代において希薄化されている、人と人とのあたたかさのあるつながりを増やしていくことが、福祉インフラを維持していくには必要です。その足がかりに「スケッター」がなってくれるに違いないと、期待がもてました。

【4th Pitch】yup株式会社

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フリーランス向け即日払いサービス「先払い」を提供。手続きはすべてオンラインで完結でき、累計申込件数は10,000件を突破。フリーランスの大きな課題である資金繰りにまつわる不を解消している。

<スピーカー>
代表取締役社長:阪井 優さま

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BtoB決済×AIに特化したスタートアップであるyup株式会社。「スモールビジネスにやさしい支払い・請求で新しい挑戦を後押しする」というミッションを掲げていらっしゃいます。
作成に時間を要する事業計画書類などの提出も不要で簡単にサービスを利用することができ、しかも最短60分でお金を受けとることができるという便利さ。
実際に、広告費を立替えて仕事をすすめているWebマーケターの方が、yupを使うことで資金繰りに余裕が生まれ、案件獲得のサイクルを早めることができるようになったり、また、受託した業務の一部を再委託しているエンジニアの方がyupを利用することで、必要な時に必要な分だけ資金調達ができるようになったりしています。
受発注・請求業務についても今後サービスを展開されていくそうで、拡がりを感じますね!

・サービスの特徴
・提供価値
・利用者の声
・ビジネスモデル
・ユーザー属性
・提携企業
・市場環境
・与信アルゴリズム
・事業拡大ステップ
などについてお話しいただきました。

ピッチ後、コメンテーターの方々からは
・資金調達
・新規事業の内容やリリース日
・リスク管理
・優位性
・今後の展開
などの質問がありました。

近年、フリーランスとしての働き方を選択する人が増えている中で、ますます需要が高まりそうだなと感じました!

まとめ

登壇者のみなさんの着眼点や技術は本当に素晴らしく、今回も感動の連続でした。
スマートピッチでは、今後もスタートアップ・起業家のみなさんを支援して参ります。
本日ご登壇いただいた企業のみなさま以外にも、たくさんのスタートアップのみなさんのピッチ動画をご覧いただくことができますので、スタートアップ・起業家の方々を支援したい事業会社や投資家のみなさまは、ぜひお問合せくださいませ!https://smartpitch.tv/

■過去のオンラインピッチイベントレポート


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