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シリーズ北海道2.バイクツーリング⑥道東ツーリング(&遺跡見学)

きっかけはたまたま知った、東京大学の遺跡見学の情報だった。
全然参加者がいないとの報で、大阪にいるときならさすがに無理だ、と考える余地もなかったが、今は旭川にいる。せっかく北海道にいるのだから、まぁ頑張ればいけるだろう、ということで行ってきました、道東は北見市へ!

遺跡見学会は、8/26(土)の10時30分集合ということで、旭川から当日出発するとなると3時間30分ほどかかり、日帰りするにはちと遠い。
ということで、せっかくなので道東旅行も兼ねて、前日に興部(おこっぺ)の道の駅で宿泊することにした。

2023/8/25(金)
午前の仕事を終えて昼食を取ってから、出発。
16時ごろに岩尾内湖展望台に着き、休憩がてら景色を眺める。

岩尾内湖。

展望台は2階建てほどの高さの塔みたいになっていて、登りきった先は景色が枠で囲われている空間に出る。
漫画「HANTER×HANTER」のグリードアイランド編のカード2.「一坪の海岸線」みたいな絵だなと思って写真を撮っていたが、大阪に戻って漫画を確認したところ、あまり似ていなかった。

あまり時間もないので、少し休憩すると、すぐに出発する。夕方から雲行きが悪くなってきた。あと少しだからもってくれーと祈りながらバイクを走らせたが、願いは届かず、大粒の雨がどさっと降ってきた。近くにほとんどなにもない場所だったのだが、道の駅があり、緊急避難する。
ゆっくりするにも閉店時間で、冷やかしに店内を物色することもできず、トイレだけ借りて店の外に設置してあるベンチで雨宿りする。
雨雲レーダーを確認するが、雨雲はまだ長く続きそうだ。意を決して雨の中進むことにした。なるべく小雨っぽいタイミングを狙って走り出す。
着ていたカッパがバイク用ではないこともあり、首筋や足首など、隙間の空いているところから雨が入ってくる。手袋も防水ではないので、付けていない方がましなくらいだった。
濡れていく気持ちの悪さは無視して、とにかくスリップしないように、視界が悪い中を必死で進む。

ようやくおこっぺの道の駅に着いたときには靴は中までぐっしょり、服も雨が染み込んで濡れていたが、わたし以外の宿泊者たちも同じような状況で、かないませんなぁと笑いあった。

この日の宿泊地はルゴーサ・エクスプレスという、おこっぺの道の駅に隣接する簡易宿泊施設で、ディーゼルカーを改装したものだ。無料で宿泊できるとあって、わたしのような安上がりな旅行を好む人たちに人気だ。
寝袋などは持参しないといけないが、「無料」は強い。トイレや手洗い場、洗濯機まで置いてあり、寝床は畳敷きで快適だった。

暗くてわかりにくいけど、素敵な宿でしょう。

晩御飯の前にとにかく温まろうと、近くの銭湯に向かう。
番頭のおばあちゃんがびしょ濡れのわたしをねぎらってくれる。この雨でわたし以外お客さんがいなかったので、椅子とかを使わせてくれ、脱衣所で服を乾かさせてもらった。

お風呂で温まったあとに、腹ごしらえ。
たまたまお祭りが開催されていて、道の駅にキッチンカーや町の有志の屋台が出ていた。
土砂降りの中、カレーライスとコーラをいただく。

キッチンカー「コロチキカリー」と地元の屋台の瓶コーラ。
定期的に雨を落とさないとテントが倒れてしまう、というくらいの雨だった。

デザートにクレープも食べた。疲れた体に甘いクレープはしみたわ。

普段はあまりクレープ食べないわたし。

お腹が十分に満たされたら、あとは寝るだけ。だったのだが、周りに挨拶して眠ると、すぐにイビキが聞こえてきた…。
まさか…、この調子でずっと続くんですか……?
だれか、嘘だと言って………

そして、いびきをかいていた人以外おそらく誰も眠れていないまま、朝を迎えるのだった………。

2023/8/26 (土)
0430
いびきは止まったと思ったら再び聞こえてきて、気にしないで寝ると決意したところで気になるし、もう、寝れない。寝れるわけない。
わたしたちはもう寝ることを諦め、出発することにした。
そう、わたしが諦めたのと同様に、他にも同じような状況の人たちと苦笑いしながら一緒にルゴーサ・エクスプレスに泊まった仲間たちの1/3ほどは予定外(かどうかは知らないが)の早朝に動き出したのだった。

6:00
通り道にあったコンビニで軽食を購入する。目的地までは海岸線をひたすらに南下していく。
途中、海水浴場があったので砂浜におりて朝食がてら休憩することにした。

道東の海。

天気が良くてきれいだ。人もほとんどおらず、独り占め状態で朝食をとる。

また少しバイクを走らせると「オムサロ原生花園」があったので、トイレ休憩とする。海水浴場でトイレを探したのだが、開いていなかったのだ。
トイレもあるし駐車場もあり、早朝の割には人が多いと思っていたら、みんな釣りをしているようだった。

めっちゃ逆光。遊歩道を少し歩いてみた。
釣り竿砂浜に刺さっているのが見える。

また、道路を挟んだ先に「オムサロ遺跡」がある。少し小高くなったところにあり、看板に沿って登っていく。

詳しい説明はないが、森の中に建物が復元されてて、自然に馴染んでいるのが良い。

森の中にひっそり竪穴住居がある。
馴染んでいる。

思いがけず良い遺跡を見れて嬉しかった。
まだまだ南下していく。

1時間ほどでサロマ湖に到着した。サロマ湖の北にピラオロ展望台があり、トイレも行きたかったので寄ってみたが、トイレはないし、大した展望もなかった。

ピラオロ展望台

サロマ湖は結構広い。
さらに30分ほど南下すると、キムアネップ岬に到着した。
岬という岬に寄らなければ気が済まないので寄ったが、そろそろ集合時間を気にしなければならない。
でもせっかく寄ったので、遊歩道を小走りで進んだ。

広い。
サロマ湖キムアネップ岬
干潟

急いでいるというのに、やっぱり寄ってしまう。
「ところ遺跡の森」にやってきました。

駐車場でバードウォッチングをしていたという方に出会う。遺跡の保全は、自然の保全にもなるのだ。

ところ遺跡の森

そして、ところ遺跡の森の中に「ところ遺跡の館」がある。ここが、今回の遺跡見学の本拠地だ。展示場を一瞬だけ見る。ほぼ歩いただけ。

展示場

ここまで来たらもう先は近い。が、すでに9時55分。あと30分ほどしかない。
そしてガソリンも残り少ない。ガソリンスタンドに寄って、集合地に向かうルートを探して進む。

10時10分にホクレンに寄る。急いでいるはずなのに、なぜかタイヤの空気圧がどうしても気になり、入れてもらう。

ドキドキしながら、なんだかんだと数分前になんとか滑り込めた。
時間はないので色々準備してくれていた資料などは全く見れずだった。それどころかちょっとトイレに行かせてもらった。



遺跡見学については別でまとめます。
(次回の記事予定なので、アップしたら貼ります)



12時前に遺跡見学終了し、戻ってきた。
メインイベントが終わったので、あとは帰宅だ。雑魚寝+誰かのいびきで、ほとんど眠れていないので、疲労感がすごい。なんとか無事に帰らなければ。

お腹が減っているのだが、なかなかお店がない。1時間ほど走り続け、ようやくセイコーマート(北海道のコンビニ)でナポリタンロールという不思議な食べ物を購入した。ナポリタンロールって初めて見たが、ヤキソバパンもナポリタンも好きなのでいけるやろ、と挑戦してみたが、大人しくヤキソバパンを買えば良かったと後悔した。駐車場の車止めに座り込んで食べる。もう疲れ切っている。

さらに1時間30分ほど走り、銀河の滝と流星の滝の両方を見ることができる双瀑台に到着した。大雪山一周のときには時間がなくて寄れなかったのだ。

疲れ切っている割には元気じゃん。
10分ほどかけて登っていく。登り口に、熊出没情報が書かれていて、びびる。登る人も少なかった。

展望台から。木でほとんど見えないが、右端にも滝がある。
下から。

展望台まで登らなくても、2つの滝を1つずつ見ることはできる。遊歩道が整備されているので、くるっと周った。

流星の滝

まだ15時30分と時間があったので、層雲峡ビジターセンターにも寄ってみた。
無料の展示を軽く見て周ったが、結構良かった。
以下の写真の展示物「氷河期に北海道に渡ってきたウサギ」なんて、立体の模型とレプリカに絵を組み合わせることによって奥行きが出ていて良い。ナキウサギの声も聴ける仕様だ。

氷河期に北海道に渡ってきたウサギ
アップ。よく見ると矢印もあって親切。

全体的に自然と動物の展示で、無料なのでせっかく層雲峡を訪れたのならば寄ってみたら良いと思います。


層雲峡は山登りにも来ているので、また記事を出します。


層雲峡から旭川に向かうと、1時間半ほどで旭川市の隣町である当麻町に着いた。お腹がぺこぺこだ。
このときに腹ごしらえで寄った大麻の道の駅で食べたたぬきそばは、忘れられない美味さだった。
スマホの充電が切れていたので、写真を撮れなかったのが残念だ。やっぱり、空腹は最高のスパイス。もちろん、美味しいたぬきそばだったけどね。

エネルギーチャージをしたら、もう一息。
無事旭川に着くと、無事帰宅の連絡に顔を出し、シャワーを浴びるとあとはぐっっっすり眠りました。
あぁ、楽しかった!


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