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シリーズ北海道2.バイクツーリング⑤大雪十勝連峰ぐるっと一周

まぁ、しんどかった。
でも、やって良かった。北海道で一番感動した景色は、三国峠かもしれない。深い深い森。これが、樹海か。

8/20(日)
たまたま日曜日が休みになり、富良野にでも遊びに行くか、とバイクで繰り出すが、さすが富良野。観光地として人気なので、休日は人が多い。お昼は富良野チーズ工房でピッツァを食べようと思っていたのだが、めちゃくちゃ並んでいたので早々に諦めた。とはいえお腹が減っていたので、同じ敷地内にあるジェラート屋さんでミルクとハスカップのダブルを頼んで、広場で食べた。

奥に見える農機具(なにをする機械かはわからん)と牛の置物にはまたがることができる。

休日を富良野で過ごすのは諦めたので、予定を軌道修正し、前からやってみたいと思っていた大雪山系一周を決行することにした。すでに正午を回っているので、急がないと日が暮れてしまう。
とはいえまずは腹ごしらえ。ぐるっと一周のルートを進みながら、ご飯どころを探す。道沿いにあるのはメロンの農園ばかりで焦ったが、JR山部駅の近くで「ちいさなログカフェふらわ」を発見。

愛車と。

富良野オムカレーご当地グルメというのぼりが立っているし、入ってみるか、お腹もぺこぺこだし。富良野に行く話をホテルの同僚にしたら、オムカレーっていうのがあるらしいよ、と教えてくれていたのだ。
結局オムカレーは頼まず、スープカレーを頼んだが、とっても美味しかった。

こだわりソーセージのスープカレー。野菜もたっぷりで美味しい。
アイス付き。嬉しい。

提供に時間はかかるため、のんびり待つ余裕が必要だが、待った分の美味しさは確かだし、接客もすごく良くてすっかりくつろいでしまった。
いやいや、くつろいでいる場合ではない。名残惜しいが出発しないと。
GoogleMapでルートを見ていると、然別湖の南に湖底線路というのがある。冬季遊覧船を陸にあげるためのレールが、湖に向かって沈んでいて、なかなか幻想的な雰囲気。よし、ここを次の目的地としよう。

15時30分、湖底線路に到着。観光客がたくさんいる。写真撮る元気なくなっちゃった。気になる方はググって下さい。日曜日に出かける難しさを感じつつ、少し休憩してからすぐに出発した。
すぐ先に然別湖ネイチャーセンターなどがある開けたところに出たので、またバイクを停めて湖を眺める。カヌーを楽しんでいる人たちがいた。

然別湖まで行くと、道は迷うことがない。信号のない山の中の道をただひたすらに進み、旭川へ帰っていく。
その道の途中で、士幌線タウシュベツ川橋梁跡をみた。事前に調べていたわけではないが、道のわきに看板があり、駐車場もあったので寄ってみたのだ。

樹のあいだの右側にみえるのが、タウシュベツ川橋梁だ。

タウシュベツ川橋梁が見える場所のそばにある看板によると、1955年に線路を新しく敷き替えたために使われなくなったらしい。
この看板の場所までは、駐車場から数分だが森を抜ける必要があり、ここまで行かないとタウシュベツ川橋梁は見えない。駐車場から森に入るところに、熊出没情報が書かれているのは北海道あるあるとはいえ、びびる。もう昼間だったし、他にも観光客がいたので、そんなに心配はないのだが。

そして、今回のツーリングで一番感銘を受けたのが、三国峠だ。
バイクで風を切りながら、なにこれぇ!すげぇ!なにこれぇ!って叫んでた。
本当に、驚くべき山深さで、ここを通ってきたのか、という思いと、こんなに広大な土地が樹々でおおわれているということに震えた。

三国峠の大樹海。
写真じゃ伝わらないねえ。

三国峠の駐車場にはトイレと小さなお店もあり、せっかくなのでゆっくりコーヒーでも飲みたかったが、すでに17時すぎ。閉店が17時だったので、入店できなかった。外から見た感じ、素敵な空間だったので、三国峠に再び来るときの楽しみにとっておくことにする。

あとは、陽が落ちるまでに旭川に帰りたい。すでに疲れているが、三国峠の雄大な自然に元気づけられ、山道を走る。
とにかく旭川に着くことだけを考えて走っていると、隣町の当麻町との境あたりできれいな夕日が迎えてくれた。夏のおかげで、ぎりぎり日が落ちるまでに旭川には戻ってこれた。

ぎり日の落ちた写真しかなかった。

旭川に帰れば、一安心。暗くなっても、そんなに不安はない。
急遽だったけど、充実のバイクで大雪山一周旅でした。

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