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在日米軍のためのラジオ

 みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

 今回は米軍基地のあるところに存在するラジオ局AFNを取り上げます。

 Wikipediaによると、
”AFN(エイエフエヌ、英: American Forces Network、米軍放送網)は、世界各地の米軍が駐留する地に設けられた基地関係者とその家族向けのラテ兼営放送局(ラジオ部門、テレビ部門、ニュース制作部門の3つから成る)”
とされています。

 さらに、こう続きます。
”AFNの任務は海外基地在住の軍人軍属とその家族向へテレビとラジオを通した情報やエンターテイメントの提供であり、モットーはWe Bring You Home.”

要するに世界中に展開する米軍の業務の一環とされていることが分かります。

 日本における米軍の放送は1945年7月、アメリカ占領下の沖縄に放送局が開かれ、近隣の日本軍に対して降伏を促す放送を行ったことに端を発します。終戦後は米軍がNHK東京放送会館の一部を接収して、AFN Tokyoの原型となる放送局を開局しました。後にFEN(Far East Network、極東放送網)と改称されました。1997年にAFNに再改称し現在に至ります。

 AFNのラジオ放送部門は5つの拠点があり、AFN Iwakuni(山口県)、AFN Misawa(青森県)、AFN Okinawa(沖縄県)、AFN Sasebo(長崎県)、AFN Tokyo(東京都)に分かれています。主に基地内向けのケーブル放送と基地外向けのAM放送がされており、沖縄ではFM放送も行っています。

 制作される番組の特徴としては、平日のリスナー向けのリクエスト番組が多いことで、かかる音楽は50年代から最新ヒットまで、ジャンルもロック、カントリー、ソウルなど広い守備範囲を誇っています。また基地を慰問に訪れた芸能人が番組に出演することもあります。平日夜間や休日はアメリカの放送局から配信される番組を放送しています。

 また気象情報は米軍の気象部隊から送られた情報をもとに報道されています。そのため、温度表記が摂氏ではなく、華氏となっています。

 もう一つの特徴としては、商用コマーシャルが少ないことが挙げられます。その代替として、「アメリカを代表する米兵としての心構え」や「飲酒運転がもたらすリスク」のような啓発メッセージ、アメリカ合衆国の歴史や名誉勲章受章者を称えるミニストーリー、フリーマーケットや映画上映案内などの福利厚生を案内する情報、各種相談窓口をの案内などを放送しています。

 さらに、「AFN 360 Internet Radio」というインターネットラジオも2013年より開始しており、これによって、AndroidやiPhoneでも放送を楽しむことができます。

今回はこの辺でおしまいとさせていただきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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