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【書評】武器としての交渉思考/瀧本哲史 星海社

この本は瀧本哲史さんが京都大学の学生に教えている「交渉の授業」を一冊に凝縮したもの。

今、時代は変化しあらゆる組織がフラット化してきている。
ゆえに、上司が部下に対して理不尽な命令をすることは時代に反することになる。
そこで上司と部下に強固な信頼関係を築くために必要なこと、それは考えたことをきちんと相手に伝えて同意してもらうこと。
そこで必要になるスキルが交渉である。

大切なことを大きくまとめると2つ。
・相手の立場に立ち、相手に利益があるように伝える。
・長期的に考え、信頼関係を交渉相手と信頼関係を築く。

またここでは、著者が大事だと言っている「バトナ」と「アンカリング」について説明する。

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○バトナ
「Best Alternative to a Negotiated Agreement」の頭文字。
「相手の提案に合意する以外の選択肢の中で、いちばん良いもの」という意味。

要するに複数の選択肢を持った方が有利ということ。
例としては次のような行動。

PCを売る場合に見積もりを1社だけでなく複数取り、その中から条件の良いところを選択する。

交渉の際は相手のバトナを把握することと、こちら側のバトナを知られないことがカギ。
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○アンカリング
一言で言うと「最初の提示条件」で交渉相手の意識をコントロールすること。
つまり、最初の値段提示で無茶ギリギリの数字を提案する。
そうするとその値が基準として交渉が進むため、こちらの有利なところに収まりやすい。
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この本は交渉をテーマにしているが、コミュニケーションや信頼など様々なことに対してのヒントが載っている。
学生だけでなく、ビジネスマンであれば是非とも読んでいただきたい一冊。

そして最後に著者は「言葉こそが最大の武器である」と主張している。
この場所でアウトプットしていくことで、言葉という武器を磨いていきたい。


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