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気まぐれの詩

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書きたくなったときに詩を書きます。
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いつかへ潜る

地下に潜る私たちは二人きり
別に恋ではない ただ楽しく話している
いじけたり悔しがったり笑ったり
私たちの世界に潜っていく

駅は過ぎて行き 時も過ぎていく
また改札を通り また地下に潜っていく

いつの間にか日々は昔へ
今となってはない一時
思い出しては懐かしむ
昔そこにあった風景を置いていく

日々は過ぎていき
楽しみも過ぎていく

地下鉄は走っていく また別のところへ
いつか降りた駅はもう通

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さまざまに

さまざまに、さまざまなことをなすことは

われわれのこころをきずつける

だれがしたいといったのか

わたしがしたいといったのか

ここにいる、しずかにたたずむ、ときをかんじる

とぶひつようはなく、ただあるきもちをうけいれる、

とどまるのみ、それはそれでひとつのことをなしている。

2021年12月13日

詩「行く道」

カタンゴンゴンゴン
排水の蓋を足で鳴らしながら歩いている。

小学校の桜がもうすぐ咲きそうである。

カタンゴンゴンゴン
カーブミラーに僕の姿が写る。

カタンゴンゴンゴン
今日行くところは決まっている。明日行くところは決まっていない。

カタンゴンゴンゴン
駅へ向かっている。
中学生が走っていった。フォームがきれい。陸上部だろうか。

カタンゴンゴンゴン
春の暖かさを隣にぼくはあるく。
昔予備校

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