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書籍紹介:転職を考えるなら読むべき5冊

先日の記事で転職の話をしました。その際に、転職に読書が役立ったと軽く触れています。

今日は私が転職を考える上で影響を受けたと考えている書籍を5冊ほど紹介したいと思います。ラインナップ(目次)は以下の通りです。

『苦しかったときの話をしようか』

日本を代表するマーケター、森岡毅さんが独自のキャリア論を展開している著書です。元々は森岡さんが自身の子供に宛てて書き溜めた「虎の巻」をビジネス書にあらためたもの。ですが、語り口などはそのまま親目線の内容になっており、エッセイのような側面もある本です。

この世の中(資本主義)の残酷な真実を説いた上で、それでも自分に合った職を選ぶために必要なことが述べられています。その一つが、Self-awareness、すなわち「自己認識」。自分自身の理解を深め、強みが何かを知り、それを活かすこと、です。転職を考える際、仕事を選び直す上で大いに役立ちました。

『転職の思考法』

こちらはタイトルの通り、転職のために必要な思考法、マインドセットなどを紹介する本です。

物語調の語り口は、正直なところ私の感性とはそこまで合わなかったように思いますが。「成長する業界、これから伸びる企業」に身を置くことの重要性を考えるきっかけを得ることができました。

『ニュータイプの時代』

ここでの「ニュータイプ」とは、今までの社会で評価された論理的で従順な人材=「オールドタイプ」と対比される、直感的で自由な考えを持つ人材のことを指しています。これからの時代は、そういったニュータイプの人材こそが評価され、豊かな人生を送るだろう、という内容です。

ひとところで我慢して頑張るのではなく、転職を戦略的に繰り返して自由な人生を手にいれる、というニュータイプの行動様式の紹介は、転職の後押しをしてくれることでしょう。

また、そんな時代にどんなビジネスが成長するか?も論じられています。ここでは今後は「役に立つ」ビジネスではなく「意味のある」ビジネスが成長するだろう、と述べられています。わたしの転職先である半導体業界は「役に立つ」ビジネスの筆頭とも言える存在なので、実はこの本の内容とは別の道を私は進んでいると言えます(むしろ前職オーディオの方が「意味のある」ビジネスだったかも)。ただ、私の今回の転職はそれを理解した上での選択なので、まあ大丈夫だろうとも考えています。

著者の山口周さんは、noteにて研究会も企画していらっしゃいます。こちらで読める記事も、とても示唆に富んでいておすすめです。

『ワークシフト』/『ライフシフト』

同じ著者による2冊をまとめて紹介します。『ワークシフト』は2012年に出版された本で、そこから約10年後である2025年の世界で人間がどのような働き方をするかを論じた本です。主にインターネットの発達などに焦点が宛てられていますが、コロナ禍が我々の生活を急速にリモート化させたことも相まって、この恐ろしいほどにこの内容は現代の我々の生活を言い当てているように見えます(2025年ももう目前)。

『ライフシフト』はテーマを変え、人生100年時代にどのような生き方を我々が取ることになるか、を論じています。今までのように定年まで働いて老後を楽しむ、というスタイルは過去のものとなり、働きながらいかに長く人生を楽しむか、という点に主眼が置かれます。一つのキャリアにこだわらないこともまた特徴と言えるでしょう。

どちらの本も、これからの我々の社会がどのように変容していくかを的確に論じた本です。こういった世界の中で自分はどんな仕事に就きたいか?を考えさせられました。


総じて、単純に転職のノウハウだけでなく、これからの社会がどうなっていくか、その中でキャリアを含めたどのような「生き方」を取るべきか、について示唆を与えてくれる本が、結局のところ役立ったように思います。
ご参考になればと思います。

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