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叶わぬ片思い4終 愛されたい子

上司(既婚者)に思いを寄せた頃の話。
前回の続きです。


これより前、舞台関係の人を追っかけていましたが、
その人から離れるときは、まるで失恋みたいでした。
失意の私を応援してくれた人がいて、
その人からのアドバイスは
「この、好きだった気持ちを乗り越えるためには、新しい恋が必要!
「また好きな人が出来るよ。ちゃんと幸せにしてくれる人」
というものでした。

その頃は、自分軸なんて無くて、
「どうしたら、私、幸せになれますか!?」という感じで、
その応援してくれた人に、すがりついていました。

追っかけていた相手を忘れられず、SNSは退会したのですが、
たまに検索して彼のSNSをチェックしていました。
それなのに、元上司の彼を好きになってから、どうでもよくなりました。
これが、乗り越えるための新しい恋?

でも、やはり、叶わない恋なので、何度も自己嫌悪して悩みました。

彼を見かけるとうれしい。
話せたり、合図できたりしたら、最高にうれしい。
だけど、彼も忙しいので、毎回私に気づくわけでもなく、
近くにいても話せない時もありました。

彼と何も話せなかったときは、気持ちがどんより沈むのがわかりました。

私に対して、笑っていてほしい、優しくしてほしい、
気づいてほしい、機嫌良くいてほしい、見てほしい。

こんなことを望んで、彼に求めすぎなのでは?
いつも機嫌良くいてほしいなんて…自分自身も無理なのに。

今思えば、幼い子供が、親に対して思う気持ちみたいです。
すごく、すごく、愛されたい気持ち。


彼は、他の事業所へ出向することが増え、
物理的に会う機会はさらに減りました。
癒しの彼がいないなんて、何のために働いているんだ!と思うこともありました。

結局、どうやって知ったのか忘れましたが、
彼に二人目の子供がいることを知りました。
やっぱりそうだったんだと思いましたが、
私の知らない家庭での顔があるんだなと思うと複雑でした。

それがきっかけだったのか、
好きでいるほどに苦しいと感じたからなのか、
私は、これ以上好きになるのはやめよう!と、思い立ち、
彼に感謝の手紙を書きました。
本人には出さないものだけど、思いをすべて書いて、封をしたら、
なんだか心がスッキリしました。
彼との思い出を記録したノートも処分しました。

その後も、彼を見かけるとうれしい気持ちになったし、癒しでした。
でも、それは片思いという気持ちではありません。

えっ?話の着地が微妙?
でも、彼のおかげで楽しかったし、キュンキュンしたし、
気になって仕方なかった追っかけ相手からも離れられました。
たくさん揺さぶられたし、自己嫌悪したし、寂しかったけど。
そんな経験も可愛いものだな、と今は思います。
彼とは上司・部下以外の関係は何もなかったけど、本当に感謝しています。
(逆にもっと踏み込んでいたら、痛々しいことになったでしょう。)


これで「叶わぬ片思い」は最後となります。

今までこの記事を書いて気づいたことは、
・自分の感情の動きを見て見ぬふりしてきたこと
・「普通」にならなきゃと思い込んでいたこと
・恋愛をしなければならないと思い込んでいたこと
・実はたくさん考え、悩んでいたこと
です。
私、とても健気でした。

ちなみに、
奥さんより先に出会っていたら、彼と結婚していたかな?と思うこともありました。
でも、いろいろ有り得ないんですよね…。
抜けているところとか、許せなさそうだし…。
「好き」のフィルターがかかって、彼が良い人に見える感じです。



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