見出し画像

別冊宝島229「オウムという悪夢」について個人的見解…というか、個人的嫌悪(#^ω^)

はぁ〜…疲れた…。

……って、俺ニートだった(´・ω・`)
ニートで疲れるなら、働き出したら過労死するよな…。
実際、正社員やってた頃は、タイヘンだった。

救いは音楽か0721。
だけど、ぶっちゃけ0721は飽きてきた…笑
人ってのは、快楽にも飽きてしまうものなのですね…(遠い目)。
そーいえば、いま、メルカリやらヤフオクで昔の雑誌を買って読むのが楽しみ。
そのなかで講談社から出ている「HOT DOG PRESS(🦑…じゃなくて、以下HDP)」という雑誌があるんだけど。
当時(90年代)のカルチャーを知れるから、何冊か買って読んだんだ(俺は90年代カルチャーのファン)。
だけど、正直、俺はハマらなかった。

なんでだろ。
なんかね、あまりにも「快楽主義」に走られても受け付けられないんだよね。
HDPは、記事内容で頻繁に「SEX」を取り上げる。
女の子の生態…というか、女の子が何を男に求めているかとかさ。
だけど、それって、正直「いつの時代もそんなに変わらない」と思う。
これが江戸時代とかなら、違うだろうけど(いや、ヤリタイって気持ちは一緒か・・・)、たかだか25〜30年前なんて、歴史上で見れば、先週みたいな感覚でしょ。

んで、思うのだが、快楽や物質を求めて、その先に何が残るんだろうって思うときもある。
まぁ、俺は何も残らないって思う人だけど、産まれてきたからには、なにか爪痕を残したいとも思う。
そこで、今回取り上げる、別冊宝島の「オウムという悪夢」がでてくる。
エライ強引で、長い前置きで悪いけど、
人には「宗教」が必要だ。
とまでは思わないけど、なにかしら「宗教的」なものは必要だと思う。

別冊宝島229「オウムという悪夢」に収録されたコラムを元に、この記事を書く。

・・・要は「それがあるから生きられる」というもの。
このくらいのハードルであれば、誰でもあると思う。
ゲームでも、マンガでも、ファッションでも、恋人でも、家族でもいい。
俺の場合は音楽(特にCD収集)だった。
でも、ここで取り上げる「オウム真理教」の信者たちは、
「肉体と精神を浄化し、高い次元を目指して、自らを高めてゆく」事に専念した。

教祖である麻原彰晃は
「物欲や欲望にのまれるな。資本主義社会では人間らしい生き方はできない」
…みたいなことを言っていた気がする。
悪い、資料見ながら書いているワケではないから、うろ覚えだ。
だが、大意はこんなものだろう。

こういった意見に関しては、概ね同意できる。
だって、今の俺が正しくそれだから。
どんだけ大好きなものを買っても(もっと、もっと・・・)となって、いつまで経っても「満たされない(._.)」
資本主義社会は、そういった人間の欲をうまぁく刺激して、手を替え品を替え、新商品を出し、色んなキャッチコピーを使い、消費者にアピールする。
そのアピールにまんまと引っかかっているのが、俺なワケだ・・・(´・ω・`)ショボーン

「オウムという悪夢」の最初のコラム「LSDの超越体験と水銀の錬金術」の冒頭にこうある。

「たしかにオウムはめちゃくちゃなことをしたと思うし、それは裁かれなくてはならないと思います。(中略)ただ、彼らのやっていたことの三割は間違っていたかもしれませんが、それでもオウムの主張の半分以上、いや七割は正しかったと今でも思います」

以上の証言は、元信者である29歳の男性の言葉だ(文中では仮名で山田となっているので、この記事でも山田で統一する)。
この言葉を読めば(洗脳から解かれていない)と、思うだろう。
しかし、コラムを読む限り、山田はそこまでぞっこんに入れ込んでいるというよりかは、ある程度冷静にこの問題に言及しているように見える(しかし、その態度が返って俺に悪い印象を与える。理由は後述)。

1990年にオウムに入信し、初めて麻原彰晃と対面した時も
「(中略)第一印象ですか?正直言って、あんまりすごそうじゃなかった(笑)」
などと語っていたりする山田は、昔から
「強くなりたかった。強くなって乱れた世の中を正したい、という思いがあった」
と言うように、入信前は自衛隊に入隊し、励んでいたが、自分のイメージと自衛隊の実態のギャップに失望し、三年で退官する。
なんでも、当時の自衛隊員は、訓練よりも遊びや酒にご執心だったようだ。

一人郷里に戻った山田は、そこから、ヨガやオウムの関連書籍を読むようになり、そこに精神的活路を見出した。
晴れて1990年にオウム真理教に入信した山田だったが、ここでも自衛隊のとき同様、完全には納得できない日々を送ることになる。
どうやら、自分が読んできた書籍と比べると麻原の提唱する講義には、納得しかねる部分があったらしい。

また、教団内にある「学歴主義」も山田を失望させた。
他の信者と同様「オカルト」に傾倒していた山田は、錬金術の研究には人一倍興味があったらしい。
「研究員の一員に加えてほしい」と、希望するも、結果は「不可」。
高卒で特別な資格もない山田は、エリート揃いの研究員の仲間には入れてもらえなかった。

オマケに弁護士一家の失踪事件や、熊本の波野村での国土法違反など、絶えず世間からバッシングされていたオウムにいづらくなった山田は、一時脱会する。
しばらく東京で肉体労働に励んだ山田が、再度、実家に戻ると、どこで帰郷の情報を得たのか、再度オウム信者が「再入会しないか」と勧誘してきたのだと言う。

「収入がないので、お金が払えないですよ」と山田が言っても、
「それなら親の実印を盗んでこい」と食らいつく信者。
山田「ムリです」
信者「それなら家を、車を売れ」
山田「どちらも親の物なので、ムリです」
・・・挙句の果てには、オウムの出版物を使用しての「ねずみ講」のような真似までさせようとしたらしい。
資本主義を否定しているくせに、やたら資金繰りに奔走させたり、お布施を募る信者たちも、その矛盾に悩んでいたようだ。
山田には、オウムは明らかに事を急ぎすぎているように見えたという。
しかし、そんな中でも「ハルマゲドン(終末思想)」の考えには共感したとか(♫ドゥワナ・クローズ・マァイ・アーイズ♫のほうじゃないよ(;^ω^)・・・)
当時オウムは「世界の終わりは近い。オウムに入らなければ、お前らは死ぬぞ」と、まるで聖書の「ノアの方舟」のようなことを喧伝していた。
「(中略)今の世の中は頽廃しきっている。特に経済的な破綻をきたす可能性は大きいと思うんです」とは、山田の弁だ。

しかし、なんだかんだで、出家には至らなかった山田の元にある日、
「上九一色の施設でイニシエーションを受けてみませんか?超能力を授かるかもしませんよ」と、またまた女性信者から誘いの電話がきた(しつけーなァ・・・)。
今回のイニシエーションでは、LSDを使った最新の修行が行える、とのことで山田は参加を希望した。
しかし、この修行の参加費は一回100万円・・・(正気か?💦)。
「お金がない」
と、山田が言うと、
「5万円でもいい」
とのことだったので、参加を承諾した。

正直、この辺りは読んでいて違和感を抱く。
なぜ、一回100万円の修行を5万円でもいい、と信じられないほど破格の値段をオウム側は提示したのか。
そこまでして、山田を加入させたかったのか、そのへんはよく分からない点だ。
山田は「自分が元自衛隊ということを知って、繋ぎ止めようとしたか、親の財産目当てで特別サービスしたのかもしれません」と言うが、俺はどうもピンとこない。
つーか、これ、100万払って参加したヤツからすれば、ブチ切れ案件だろ・・・。

ともかく、参加を希望した山田。
上九一色村に着いた、修行体験者一行は、まず着替えの部屋に案内され、服を全部脱ぎ捨て、紙おむつを装着した。
イニシエーションの最中に失禁、失便をする人がいるから、らしい。
その上からカッパのようなオウムの服を一枚だけ着る。
そのあと、その日の参加者50人がようやく入れる程度の部屋に通された。
ここで麻原尊師が、なにか呪文を唱えて、特別な液体を手渡した。

・・・もう、この時点でそうとう怪しいが・・・(;´Д`)
とりあえず、続けます。

液体を飲み干した、山田の脳の奥に閃光が走った。
吐き気、頭痛に襲われた。
激しい悪酔いをしたような状態で、別室の広い部屋に通された。
ここで山田含めた50人はパーフェクト・サーベイション・イニシエーション(PSI)というヘッドギアを渡された。
なにやら数ボルトの電流が脳を刺激し、麻原の脳波を直接伝えるらしい。
その開発費用、3億円。
・・・(´・ω・`)
さらに目に交叉信号を送る機械も装着した。
黒いメガネのようなもので、左目には赤い光、右目には緑か青の光が別々に点滅する。
左右非対称の色が視覚を刺激するという、どう考えても「頭がイカれそう」な装置だ。
それらを装着した状態で、液体が入ったクッションの上で坐禅を組む。
このクッション、小刻みに激しい振動を繰り返すシロモノ。
LSDと思われる覚醒剤を投与し、この頭のイかれたような器具を装着してからの、この謎のクッション上での坐禅・・・山田の意識はすぐに「ぶっ飛んだ」という。
「すごい幻覚を見ました。いや、幻覚ではなかったです」
と、山田は述懐する。

山田はまず、自分の肉体の神経の奥底にスッと引き込まれた。
ロボットアニメのように、自分の体をコクピットに座って操縦しているような感覚に陥った。
そこから意識だけがサッと肉体の外に放り出され、気づいたらどこか高台から自分の肉体を見下ろしていた。
臨死体験である。
それも束の間、意識が何者かにひきずられるように、まったく別の世界に放り込まれた。
そこは人間界ではなかった、という。
とてつもない恐怖を感じた山田は、まもなく気絶した・・・。

そのあと、八人部屋に連れていかれた山田は「水のイニシエーション」と呼ばれる点滴を受けた。
その液体にも麻原の念のようなものが、込められているという(ウッソくせーが・・・)。
一リットルくらいの点滴袋を十も二十も打たれて、無性にトイレに行きたくなる。
当然、他の信者も同じなので、トイレはいつも満員だったという。
「水のイニシエーション」中、気になったのは、建物内に響く異様に耳障りな音楽(麻原、作曲)だったという。
寝返りを打てない状態で、その不愉快極まりない音楽を聴かされてイライラが募った。

また、サティアン内のあちこちに飾られた憤怒の神々の絵も不気味且つ、不愉快であったらしい。
その絵は「下半身が虎、上半身が人間、しっぽがヘビで、全身に目玉がついていて、とても気持ちが悪かった」と山田は言う。

・・・さて、ここまで「オウムという悪夢」を抜粋しながら、記事を書いているのだが、さっきから俺の胸の内に違和感がすごい。
この山田という元信者は、インタビュー中やたらとオウム批判をする。
しかし、そのくせ「オウムは全て間違っていた訳ではない」とも主張する。

正直言って(は?いや、お前、どっちなん?)と思ってしまう。
どっちとは、信じているのか、いないのか、だ。
どうも宝島の取材班は、インタビューする対象を間違えたのでは・・・などと訝しんでしまう。
まぁ、しゃーない部分もあるけどな・・・雑誌作る側も選り好みいしてられないだろうし・・・。

その後もこのダーヤマって奴は(もう山田呼び辞めます)、オウム批判を平気でサティアン内でするかと思いきや、脱退はしないで、ズルズルと修行を続ける日々を送った。
だが、皆さま知っての通り、オウムは数々の「犯罪史に残る事件」を起こす。
警察や世間からの圧力に対して、このダーヤマは「オウムは悪くない」という課外活動を行う(・・・_(┐「ε:)_)
しかし、運命の日、3月20日に世間を震撼させた「地下鉄サリン事件」が発生する。
こんな空前絶後の事件が起きても、ダーヤマはまだ教団を信じ続ける(・・・(#^ω^))。
警察の強行突破的な逮捕劇で、麻原や教団幹部が逮捕されると、芋づる式に教団の内部事情が露見する。
その内情に失望したダーヤマは(コイツは何故か、教団に対して複数回、失望するのだが・・・)今度こそ脱会した。

その後のダーヤマは、ケーサツの囮捜査に引っかかって捕まったり、元信者の噂が近所に広まり、肩身の狭い思いをしたり、仕事が見つからなかったり、散々だったようだ。

まーそれは、しゃーねぇーわな・・・( ´Д`) 

なんか、読んでいる時には思わなかった矛盾点に、記事として書いていると気づく。

やっぱ、この男、おかしい。


散々、オウムのやり方を批判するくせに、修行には参加するし、出たり入ったりしている。
オウムを抜けたあともヨガの修行をやっていて、それは良いんだけど「錬金術」と称した実験が明らかにおかしい。

以下がダーヤマの錬金術実験。

市販されている体温計を割る、中の水銀を取り出し、口の中に入れ、ゴクッと飲み干す・・・。
驚く記者に対して、
「無機水銀なら、大丈夫ですよ」
とのことだが、
水銀って毒じゃなかったっけ・・・(/ω\)
もちろん「読者のかたは真似しないように」と書かれていたが。

ダーヤマ曰く「オウムは先を急ぎすぎた。しかし、教義の中には正しいものもあった」言うが、

正直言って、付いていけない。

もう一度言う、というか書く。

やっぱり、コイツはおかしい。

早い話しが「どっちやねんッ」と・・・。


結局俺は、資本主義の中で、色んな感情や矛盾に、まみれているのが良いみたいだ。

俺はどーしても宗教には染まれない。
宗教的なものは必要としているのに。

とどのつまり、自分の道は自分で切り拓くしかない、という至極単純で手垢のついた言葉に終結するのである。

これが、俺の中のジッカン、だ。










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?